見出し画像

なんにも考えない大切さ

「人間は考える葦である」
フランスの哲学者・パスカルの言葉で、人間にとって「考える」という行為が、いかに重要で大切なことであるかがわかる言葉です。
しかし、それと同時に、人間が「考えてしまう」ということもわかる言葉です。
考えたくなくても、考えてしまうのです。

先月、仕事を解雇されてからというもの、ネガティヴ思考のスパイラルから抜け出せない日々が続いてしまっています。
考えなくてもいいことを、どうしても考えてしまうのです。

思考に費やすエネルギーというものは馬鹿にならないようで、想像以上に脳を疲労させます。
脳が疲れることで、正常な判断がつきにくくなったり、認知に問題が起こったりもします。

不要なことを考える → 脳が疲れる → 正常な判断が出来ない → 不要なことを考える → 脳が疲れる → 正常な判断が出来ない → ...

こんなループに陥ってしまうのです。
まさにスパイラルです。
今の自分が陥っている状況そのものです。

こんな時に重要になってくることが「何も考えないこと」です。
頭の中を空っぽにして、ただひたすらにボーッとするのです。
考えないことで無駄に脳を使わずに済むため、疲労した脳を休めることが出来ます。
脳を休ませることが出来れば、正常な判断を行うことができるようになるので、不必要な思考をしそうになっても、それを不要なものであるとシャットアウトすることができます。
何も考えないことは、意外と大切なことなのです。

しかし、何も考えないことは、意外と難しいのです。
冒頭で引用したパスカルの言葉のように、人間にとって思考するということはアイデンティティのようなものです。
故に不必要なことまで思考してしまうのです。
脳が正常な状態であれば、先に述べたように、不要な思考をシャットアウトすることも出来るでしょうが、脳が疲労して正常な判断を下せない状況だと、それがとても難しいのです。

ではどうするのか。
次善の策として、私は「自分が好きなもので思考を満たす」という方法を取るようにしています。
何でもいいので、自分が好きなコンテンツなどを楽しむことで、思考の中をそれだけにしてしまうのです。
当然、そこには「思考」が伴うので、脳の疲労もあります。ただ、ネガティヴなことを考えて疲労するよりも、ポジティヴなことを考えて疲労する方が、精神的にはマシだと考えるからです。

そうやって、なるべく自身にとってポジティブなことを考えつつ、余裕が出てきたところで、何も考えない時間を作ってみるのです。
最初は無心でボーッと出来る時間は十数秒でしたが、調子が良いと2〜3分はボーッと出来るようになりました。
しかしながら、それでもまだ短く、脳の疲労が取れていないという感覚があります。
こればかりは一朝一夕でどうなるということではないので、日々、これを繰り返すことで、少しでも脳を休めて、健全な精神状態になれればと考えています。
あ、いけないいけない。考えてしまいましたねw

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?