薬局の薬の在庫どこを基準に管理する?
どういう時に在庫不足が起こる?
今回は在庫管理について、考えたことやノウハウをまとめてみようと思う。
調剤をしている時、「あ!1錠足りない!」「薬が全然ない!」みたいな経験はないだろうか?こういう時、患者さんが取りに来てもらえるならともかく、郵送になった時は…
在庫不足はどのように起きるのだろうか?
①出荷調整で予定が狂わされる
(カロナール、漢方薬に多い)
②発注のミス
(例:注射薬など箱ごとで渡して、発注を忘れる。発注タイミングが薬ごとにバラバラ)
③予想外の処方
(例:新患の慢性疾患の薬の処方)
③はどう足掻いても防ぎようがないが、①と②はある程度、対策が立てられる。対策としては、
①→日頃の薬の確保。過剰になった場合、分譲する。
②→発注タイミングの統一。
といったところだろうか?①は基準を多めに設定すればいいが、②はどこから発注すればいいか、いくつ残っているときに発注と考えなければならない。
発注点は多めの方がいい?
今は出荷調整かかっていないが、いずれ出荷調整かかるかもしれない。なら、多めにしたらいいかもしれないが、その場合のデメリットは何なんだろうか?実際、自分の店舗で起きた問題を挙げると
・多めに確保することによる場所の物理的な問題
•棚卸しの手間
•薬価改定による金銭的な問題
特に問題になるのは薬価改定による問題。多いまま放置すると金銭的な損失が生じ、減らそうとすると返品の手間がでる。となると、的確な発注点を決める必要がある。
発注点をどうやって決める?
なるべく不足をなくなので、1ヶ月当たりでまわせる数量は最低限確保したい。ただ、慢性疾患の方はそもそも1ヶ月オーバーで出る方もいる。最近、棚に確保する理想の数を算出する方法を教えてもらったので、それを記載する。
理想の数=(3ヶ月分の処方量)/3 × 3/4
(3ヶ月分の処方量)/3 は1ヶ月当たりの平均量。これだけの量が1日に集中する方がレアなため、補正として3/4をかけるというもの。
例外として、処方量が極端に多い、または処方されている患者が少ないものはこの計算式を採用せず、あらかじめ予製を作るなどの対策を立てている。
現在は、その発注点を設定、在庫整理をしているところだ。これでうまく回るかは様子見である。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?