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#太陽光パネルリサイクル②

今日も太陽光パネルリサイクルのお話。

写真は太陽光パネルの「アルミ枠」を取ったもの。
サンプルとして切ったので、ガラスはバリバリに割れている。

見えにくいかもしてませんが、厚みは約5~6ミリです。
※ただし色々な種類がありますので、あくまでサンプル。

カバーバラスの下に、セルを封止材として「EVA」が使われている。
その下に「太陽電池セル」があり、また封止材「EVA」があります。
その下にバックシートとして「プラ」が貼ってあります。

前回紹介したように「ガラス」が大体62%くらいあります。
厚みでいうと約4~5ミリが実はガラスです。

アルミ枠が約15%ありますので、ガラスを取った「電池セル」
「封止材(EVA)」「バックシート」が大体23%くらい。
※種類により大きくバラツキがあります。

これは「精錬会社」にて「銅」「銀」を回収するために取引されます。
よく「いくらで売れるの?」と聞かれますが、電池セルの「銅」「銀」の
含有量によって(当然金属価格の状況も含め)、検収で回収できる金属の
量と歩留まり、そしてかかる経費などにより違うので、一概に言えない。

またシートに「ガラス」が多く残っていれば、当然ながら「歩留まり」が
悪くなるので、価格は落ちていきます。
単純に「ガラスを取ったシート」での売り買いはできます。
最近では大手精錬各社が力を入れ始めているから。

ただし、精錬に入れるには「各社の規格」が存在しますので、精錬メーカーに簡単に入れることが出来ると思うのは間違いです。

当然ながら厳しい規格が存在します。
なので各社のやり方、規格、取り回し方法を知らなければなりません。
だとしたら、精錬メーカーに納入している「問屋」に相談するのが
手っ取り早いかもしれません。

でも「問屋」も商売です。
そして「検収」が終わらないと、「中身、実際の価格」が出てこないとなると、仕入れ価格も相当落としてくると思います。

もしご自分が「買って、納入」する立場なら、「価値が不明」の物を、高く買えるはずはありません。
あくまで「有価物」になれば良いというのが本音になります。

またほとんどの金属(鉄・銅・アルミ・ステンレス)などは、基本的に現金商売ですが、大手精錬会社に納入すると、早くて2か月、遅ければ3か月ほど
タイムラグが生じます。

例えば4月の後半に入れると、6月に中身が分かり、自分の思っている価格と違うという事も実際にあります。
納入前に各社ごとの注意事項や、約束事がありますので、あとで文句を言っても仕方ありません。
それは各社独自の分析の仕方があり、それを了承しているから。

このような感じで、太陽光パネルは「精錬」に行きます。

今日はここまで。

もしお問い合わせがあれば下記のメアド迄。

yukimm425@gmail.com



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