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昔々、ラジオ局内で、突然KANさんに出会ってしまったのに

何でもないように(まるでファンではないかのように)振る舞ってしまった話です

 私には、何か衝撃的で突発的な出来事があった時(たいてい恥ずかしさとドキドキに溢れてしまった時)に、とっさに何でもないように振る舞ってしまうクセがある

 昔、札幌のラジオ局内で、アーティストのKANさんに突然出会ってしまった時もそうだった(たぶんおそらくKANさんで、これが私の勘違いで別人だったら、これは一気に私の妄想による超短編小説となります笑)

 でも、あのサイズ感は、KANさんに違いないんだが...

 局員の方たちがデスクワークをする部屋?に、その時私はいた

 当時、とある人気(北海道だけで)ラジオ番組でアルバイトをしていた

最初は、アシスタントというものに応募してみたら最終選考で落ちて、その後、電話受けなどの雑用アルバイトとして雇われていた(正確に言うとこき使われていた)

 その日はたしか日曜日(人気ラジオ番組は土曜日だったが、日曜日に何か仕事を頼まれていた)で、局員さんのデスクの部屋には、誰もいなかった

 そこで私は何をしようとしていたかは覚えていないが、突然入ってきたKANさんに出会ってしまったことははっきりと覚えている

 KANさんもその日、ラジオの収録(当時は、KANさんのアタヤン、いわゆるアタックヤング)だったのだろうか

まさかまさか、アーティストのKANさんが、局員のデスクの部屋に入ってくるとは思わないので、すっかりと油断していた

(え!!KANさんだ!!(小さい…!)どうしよう、ファンなんですサインもらってもいいですか!!って言おうかなどうしよう…でもサイン書いてもらう紙とか何ももってないし、(ああ本当は私の一番好きなアルバムHAPPY TITLEあたりのCDのプラスチックケースの表に書いてほしいけど今持ってるはずがない!)、私は今日はアルバイトとしてきてるわけだし、こんなところでいきなりサイン求めるのはKANさんに迷惑かもしれないし…)

 私は、KANさんのアタックヤングで、「言えずのI LOVE YOU」を聞いて以来のファンだし、アルバムも、その当時までのアルバムは全て持っていた

 それなりのファンだというのに、秒で瞬時に考えを巡らせて、いろいろと推しはかった末に

ただのスタッフですよ」的な

あまり関心のない、何でもない振る舞いをしてしまったのである(内心は関心ありありなのに)

 そうこうしてるうちに、KANさん(たぶん)は部屋を出て行ってしまった…(何をしにデスク室に入ってきたのかは謎)

私が何もリアクションしなかったことに、KANさん(たぶん)はショックを受けてるようにも見えたが…

 ♪君に、話しかけなかった本当のReason、おーおおおーおおお~(REGRETS)

 あの時、思い切って、「ファンですサイン下さい!」と言ってたら、なにか人生変わっていただろうか…

※もし、KANさんにあまりにも似すぎてる別人だったら、苦笑いされるか、とにかくそのほうが恥をかいていた可能性

おしまい

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