女の結婚と家業

2人目の娘が生まれた時から父は店をたたむつもりだったのだろう。

好きなように生きればいいと娘は何不自由なく育てられた。

好きな語学を勉強して、

音楽や演劇を楽しんで、

紆余曲折はあれど仕事にも就いている。

結婚も決まる。


婿をとる気概もなく自分の家を出ていく結婚を選んだとしても

それでも実家の店がなくなるのが嫌なのはただの感傷なのか。


名字が変わり別の家に入る覚悟

子を産み育てる覚悟

実家の店を見捨てる覚悟

はたまた継ぐ覚悟


決めきらずにここまで来てしまった。


それでも私はよくばりだから

なにかを全てあきらめたりはしたくない。

0か100じゃない、1〜99の中で私にぴったりの第三の道を探し続ける。



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