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46.教師個人の裁量で仕事を減らそう

教員の働き方や残業時間が問題視されています。「部活」「事務作業」「〇〇教育」「提出物」など、どんどん仕事は増えて行きます。
 教員はとても「真面目」で「完璧にこなそう」とする人が多く感じます。その性格もあり、中々仕事が減ることはありません。
 ここは、勇気を持って教師個人の裁量で仕事を減らして行きましょう!!

問題提起
教師個人の裁量で仕事が減らせるのでは無いかと考えたのは、ある裁判で教員の仕事として認められなかったのが、
・掲示物、作文のペン入れ
・教材研究の時間
・提出物の内容確認
・保護者への対応
・ドリル、プリント、小テストの採点
などが認められませんでした。詳しくは下記サイトを参照してください。

この判決が出た時に、ネット上では物議を醸し出しました。

教員が日頃やらないといけない仕事が否定されたように感じられた方が多かったからでは無いでしょうか。

 しかし、私は逆にこの判決が出た時には肩の荷がおりました。「あ、やらなくていいんだ」と思ったからです。

 もちろん「教員の仕事として認められなかった」からといって、全部やらないという訳ではなく「減らしてもいい」ということです。
 0か100かではありません。

減らせる仕事


提出物チェック

 成績をつけるために、ノートやプリントを提出させているかと思います。これは真っ先に個人の裁量で減らせる仕事です。

 「成績をつける材料が減る!」と提出物をどんどん出させる教員がいます。中には、毎回授業の振り返りシートなる物を提出させ、コメントを入れ、返却している方もいます。これだと、成績処理に追われます。

私が行っている方法は、
①ノート提出を廃止した。その変わりノートを見て答える問題を作成し、採点する。授業時間内に採点、返却までやるので残業や空き時間を使うことも無し。

②ワーク提出(副教材)やプリントの提出を減らした。その変わり、単元テストで成績をつける。単元テストはグーグルフォームで行うので、採点は教員がやらなくていい。
 これも授業内で終わるようにしている。

①と②は、同じ授業で行うので、効率的に成績をつけることができます。
ノートとワークを提出させ、空き時間や勤務時間外に点検すると、もの凄い時間がかかりますが、この方法で行ってから、残業時間がほぼゼロになりました。

凝った掲示物

たまにいますが、休日あけて学校へ行くと、教室の掲示物が華やかになっていることがあります。どういうことかというと、休日に出勤して掲示物を作成しているということです。

「掲示物を無くそう!!」ということではなくて、生徒に空き時間にさせるとかで代替できると思います。

 生徒も「仕事を任せてもらえた!」と思うはずですし、教員側も仕事を外注する感覚を持つようにしましょう。
 仕事を外注してもいいんですよ。全部自分でやる必要はありません。

部活

 「練習をやらないといけない」と思いこんでいる教員が多く、生徒も疲弊している時があります。

 私もスポーツ経験者で現在もスポーツを続けていますが、どうしても練習をOFFにするのは怖いです。ですが、練習時間が組まれていても、練習をOFFにする勇気を持つことが大事です。OFFにして、心も体もリフレッシュした方が、いい結果が生まれることもあります。

 部活を無くすのはハードル高いですが、練習時間や頻度を適宜減らせることは、すぐにでもできます。
 むしろ、生徒も顧問の先生も実はそれを望んでいるのではないでしょうか?

最後に

 「仕事がどんどん増える!!」と嘆く前に、「自分で仕事を増やしていないか?」「減らせる仕事はないか?」「実はやらなくてもいい仕事なんじゃないか?」と考えるようにしましょう。
 意外と減らしても、なんともなかった仕事って結構ありますよ。仕事は引き算で行きましょう!!


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