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Day5 法律を読む技術・学ぶ技術①

サルです。

ここからようやく学習内容に入っていきます。

まずは錆び付いた記憶を取り戻すために、最短合格術でもオススメされていた「法律を読む技術・学ぶ技術」から始めたいと思います。

こちらの書籍は、法制局という内閣に設けられた、法案の審査・立案に関わる国家機関出身の方が書かれたものです。

いわば法律のプロと呼べる方が、読者に、法律の知識を得ることではなく、法律的な感覚や考え方、リーガルマインドを身につけて欲しいとの思いから出版されました。

その意味で初めての方でも安心して読める内容になっています。


本書は①知識編、②図解・読解編、③法律編の3部構成になっています。

①知識編では法律を理解する上で最低限必要になる知識(法律の構造や特殊な用語の読み方)が整理されています。

②図解・読解編では取っ付きにくい六法の文章や、実際のケースを図解して分かりやすくするためのテクニックがまとめられています。

③法律編では、憲法や民法、刑法といった主要な法律について要点が掻い摘んでではありますが、記載されています。


今日は①知識編から勉強になった点を抜粋します。

突然ですが、以下の漢字はなんと読むでしょうか?

1. 弾劾
2. 瑕疵
3. 入会権
4. 隠匿
5. 覊束行為

皆さん、分かりましたか?

常用漢字ではないものや、通常とは異なる読み方をする単語があり、こうした単語が法律を難しく感じさせている原因の一つです。

正解は…

1. 弾劾(だんがい):弾劾裁判などの形で使用されます。裁判官や国家公務員の不正を追求するという意味です。
2. 瑕疵(かし):なんらかの欠陥のことです。瑕疵ある意思表示というような形で使われます。
3. 入会権(いりあいけん):村落などの共同体における共有地を共同利用する際に利用者に発生する権利のことです。
4. 隠匿(いんとく):何かを隠しかくまうことです。犯人を隠匿するといった形で使用されます。
5. 覊束行為(きそくこうい):行政庁の行為の中で、裁量権が認められず、ルール通りに行わなければならない行為のことです。裁量行為の反対語です。

法律の文章に書かれている単語も難解なものが多くありますが、重要と言われている判例にもなかなかの難読漢字が含まれています。

1. 猿払事件
2. 全逓東京中郵事件
3. 空知太神社訴訟

主に北海道や沖縄などの地名が絡むと、難易度が急激に跳ね上がります。

こちらも正解は…

1. 猿払(さるふつ)事件
2. 全逓東京中郵(ぜんていとうきょうちゅうゆう)事件
3. 空知太神社(そらちぶとじんじゃ)訴訟

いかがでしたでしょうか。

この他にも、「又は」と「若しくは」の違いや、「適用」と「準用」の違いなど、法律を理解する上で必要な知識が分かりやすく整理されています。

こうした内容を思い出しながら、明日は②図解・読解編に触れたいと思います。

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