僕なんか~22人(と3人)が紡いだ物語の集大成~
日向坂46の7thシングル、『僕なんか』が発売されて3週間が経ちました。
先日のCDTVライブ!ライブ!での『僕なんか』フルパフォーマンス、渡邉美穂にとって最後の音楽番組出演となったテレ東音楽祭での『飛行機雲ができる理由』をもって、7thシングルのプロモーション期間は終わったのかなと思います。
もちろん、7thシングルの活動としてはミーグリや配信ミニライブも残っているけど、対外的な活動は一段落していよいよ渡邉美穂 卒業セレモニーがすぐそこに迫っているという感じ。
推しメンの卒業に際して感じている想いはもう少し先に書けたらなと思います。
幸運にも7月末までミーグリは残っているし、ギリギリまでメッセージやブログも更新されると思うので…
前置きが長くなりましたが、今回はプロモーションも落ち着いたかつ、渡邉さんの卒セレモードになる前のこのタイミングで
日向坂46 7thシングル『僕なんか』の中から特に22人で最後のシングル曲『僕なんか』と22人で最後のMV『飛行機雲ができる理由』個人的に思うことなどを改めて書きたいなという心境です。
なるべく、長くなりすぎないように頑張ります…
今の日向坂46だからこそ歌える『僕なんか』
まずは簡単に『僕なんか』の歌詞について。
多くの歌番組でも紹介されていた通り、どうせ僕なんか…とネガティブな感情で、好意を抱く相手への思いに蓋をしている僕が葛藤の末に最後は
とポジティブに進み始める内容になっています。
物語の主としては僕と君の恋愛の話なんだけど
この「どうせ、俺なんか…私なんか…」って感情は、多くの人が勉強、部活、恋愛、仕事、色々な場面で少なからず陥ったことのある感情な気がしていて
そういう想いを抱えている人を、最後にはポジティブになっていく歌詞で、日向坂46なりに応援してくれているんだと思っています。
ある意味では『青春の馬』の系譜だったりするのかな…?
彼女たちもまた、そういう気持ちと向き合ってきたんだと思います。
ここで3月31日に行われた東京ドームでのライブからキャプテンである佐々木久美のスピーチを
欅坂のアンダーグループとして発足したけやき坂
さらに、1期生の加入当初は発足のきっかけとなったねるちゃんの引き立て役のような見られ方をすることも少なくなかったと思います。
そんな状況でも、ドキュメンタリー映画『3年目のデビュー』でも見られたように
本人たちの頑張りで少しずつ、でも着実に多くの人を振り向かせて来ました。
もちろん、1期生だけじゃなく2期生、3期生もそれぞれの場面で「私なんか…」という感情に向き合った来たと思います。
2020年には叶うはずだった夢の東京ドームでのライブが延期になって、本当に東京ドームでライブが出来るのかと疑った日すらあるかもしれません。
彼女たちはそんな想像もしなかった逆境をも乗り越えて今年の3月に念願の東京ドームでのライブを行いました。
けやき坂46ができた時、誰がいつか単独でデビューするなんて思ったでしょうか
誰がいつか東京ドームでライブをするようなグループになると思ったでしょうか
たった1人から始まったグループは、時に別れを経験することもあったが
11人の仲間を加え、9人の頼もしい後輩と、1人の末っ子、更に3人のお友達と共に大きな夢を叶えました。
そんな今だからこそ、「僕なんか、僕なんか、もう二度と言いたくない」と多くの人の背中を押せるのではないでしょうか。
小坂菜緒と『僕なんか』
今更言うことでもないけど、改めて今作のセンターは約9ヶ月の休養から復帰した小坂菜緒。
東京ドームでサプライズで『僕なんか』が初披露された時は正直、ビックリしたのを覚えています。
休養していた理由が理由なだけに、復帰していきなりセンターは負担が大きいじゃないかなってのが率直な感想でした。
選抜発表後のインタビューを見てその思いはガラッと変わりました。(4月3日放送分 日向坂で会いましょう)
自分が休んでいる中でも、グループは着実に歩みを進めているわけなので
どこか置いて行かれている感じとか、自分の存在意義みたいなものを考えてしまうのはすごくわかる気がします。
それと同時にメンバーの支えもあって復帰を果たすこさかなはこうも語ります。
もちろん、無理しては欲しくないし疲れた時はまた休んだって構わないよと思いながらもこの覚悟の強さにはグッときましたね。
一瞬かもしれないけど、「私なんか…」と思ってしまった
こさかなが、その思いと決別し
改めて日向坂46の顔として新たな旅路の先頭に立ち、進んでいく曲でもあると思うのです。
渡邉美穂と『僕なんか』
『僕なんか』は渡邉美穂の曲でもあるのかなと。
ひなたのバス旅でも語っていたように、1年以上前から卒業について真剣に考えていた渡邉さん。
公式メッセージアプリではこんなことを語っています。(有料コンテンツなので一部抜粋です。)
いつまで経っても「自分なんか…」と思いながら生きてきた渡邉さんがアイドルとしての活動を通して、卒業という事実を通して
多くの人の役に立てていた、支えになれていたと強く実感し「自分なんか…」と卑下するのをやめて自分を信じて旅立っていく曲でもあるんじゃないかな。
渡邉さんについては書きたいことが溢れているので冒頭にも書いた通り、また後日…
それでも僕は 君と一緒に この空を飛びたいと願う
最後に『飛行機雲ができる理由』について
個人的にはこの曲は渡邉さんに対する自分の心情にすごく近しいものを感じてしまいます。
本来の歌詞は毎日が楽しくて、平和で、ずっとこんな日が続くと思っていた僕に対して
君は何か不安を感じていて泣いていた。
そんな気持ちに気づけず、不安になり心が揺らぐもそれでも一緒にいたいと願う僕という構図だと思うんですが
飛行機雲=飛行機の涙
これが、表舞台では辛そうだったり、悲しそうな面を多くは見せない
華やかなアイドルみたいだなと思いました。
また、大きな夢を叶え、さあ!これからだ!というタイミングでの
卒業発表が
決して涙を流しているわけではないけれど、この曲の
というサビの歌詞の感情にすごく近いんですよ。
中には予兆があったなんて言う人もいるし、そういう人は人間の機微に敏感なんだなと感心するけども
個人的にはそんなこと感じてなくて、というのも渡邉さんって昔からこの状況がいつ突然無くなるかわからないって言い続けてた人だったから。
どこかで盲目的にずっとこの時間が続くと思ってしまったいたなかでの
この発表は
まさに、不意に振り向いたら彼女が泣いていたぐらいの驚きだった。
僕が日向坂46の渡邉美穂との時間を楽しんでいる間にも
彼女はその活動に真摯に向き合いながら、自分のこと、これからのことをしっかり考えていたんだなと
そう気づかされて、気持ちの整理が出来ず、なんだか置いてかれてしまっているいるような感覚が
2サビの
この感情に近い気がします。
こっちが地上からボーっと見上げているだけで、何も気づかないうちに遠くに行ってしまった(ように感じる)渡邉さん
卒業を発表された直後はもちろん、3ヶ月近くたった今でも色んな感情がずーーーっとグルグルしてるけど
この応援してきた数年間の中でたくさんの魅力に気づくことができたから
ひとり、違う空を飛ぶことを渡邉さんが選んだのなら、卒業はさみしいけど
渡邉さんが選んだ空を一緒に飛んで、これからも応援し続けていきたいと心から思えるのでした。
最後に
結局、ダラダラと書いてしまいましたが
『僕なんか』も『飛行機雲ができる理由』も本当にいい曲でいいMV で
東京ドームを終えた第一章の集大成としてはこれ以上ない曲に巡り合えたのではないかと思っています。
秋元康氏は人生の意味は目撃することだと言っていました。
例えば○○オリンピックを見たとか、全盛期のAKB48を見たとか、世界の絶景なんかもそうなの」かもしれない。
僕は、結成、改名、デビュー、そして東京ドームへと駆け上がっていった
日向坂46の目撃者になれたという事実だけで
この先、何十年も美味い酒が飲める幸せ者なんだな(笑)
とはいえ、BRODYの東京ドーム特集ではキャプテンやとしちゃんが新たな夢を語っていたし
もう4期生のオーディションも終わっている。研修期間を無事に終えたら8月には正式に発表が待っている。
これからも、まだまだ日向坂46の物語は続いていくわけなので、置いてかれないように走り続けなきゃならないですね。
とにかく!日向坂46 7thシングル『僕なんか』素晴らしいシングルですね!!(笑)
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