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けんかの仲裁

けんかの仲裁というものが、本当に苦手。

なんか、どうやっても、双方に不満が残るような気がして。

先日も、後ろの席から前の席の子を、思い切り蹴っ飛ばしている子がいて、
「どうしたの?」
と、そばに寄ったら蹴った方が泣き出した。
どちらが先なのか、よく分からないのだけど、
何か言い合っているうちに、
ついに、手足が出たらしい。
こういうときの私の、非常にざっくりした結論は、
(結論なんてないんだけど、いや、そのけんかの数だけあるんだけど?その場の決着をつけるための結論として)
『気持ちは分かるけれど、暴力はダメ』
である。

その時は、片方だけが手足を出して、
もう片方は口で言ったり、死ねっ!マークを出しただけ、
ということだったので、
まずは、双方の話を聞いた後、
先に、手足を出した方にそれはダメだ、という話をしたんだよね。

でも、ギャンギャン泣いていて、話にならない。
『なんで、オレに先に言うのか!』
というね。

「私は、君だけが悪いなんて思ってない」
と、言ったら、
『じゃあ、オレに言わなくていいじゃん!』
と。

「でも、悪いところは伝えないとならない。繰り返さないためにね。
どんなに頭にきても、ムカついても、
人を蹴ったり叩いたりしたらだめなんだよ。
人を傷つけるのは、ダメなんだよ。
叩きたい、蹴りたいくらい頭にきた気持ちは分かる気がするし、悪くない。
でも、頭にきたから人を刺しました!ムカついたから、殺してやりました!
って、許されないでしょう?
だから、言う。
蹴るのはダメです」

一方、もうひとりは、飄々としている。
ので、そちらにも言う。

「あのね、言葉で言えてよかったよ。
蹴られたのに、蹴り返さなかったのはすごくよかった。
でも、体は傷つけてないけど、心はかなり傷つけたみたいよね。相手は、めちゃくちゃ怒って泣いてるもんね。
言葉は、心を傷つける。そして、見えないけど、消えない。死ねっ!ってどういう事?本当に死んで欲しいの?
嫌だって伝えるだけなら、他の言い方もあったでしょ?蹴ってないからいいわけじゃない。マシだ、っていうくらいの違いだからね」

書いてて、嫌になっちゃう😭
全然、不毛な説得だなあ。
何が言いたいのかさっぱりだわ。これじゃ💦

なんで、けんかになったのか、
どうすればよかったのか、
これからどうしたいのか、
ワケがわからない。

まあ、たいてい、こういうとき、私の心の中は、
「いい加減にやめろや!」
の、一色なので、
(だってしょっちゅうやってるんだもの💦そして、簡単には変わらないんだもの)
どうしても、力で押さえたくなってしまう。
2人とも凄い顔で私を睨みつけてくるので、
(なんでよ😭💦)
「あとは、2人がどうしたいか、だよね。先生の言いたいことは終わり」
と、終了させた。


どうすれば良かったのかなあ、といつも思う。
こういうのが、同時多発テロ的にあちこちで起こるのが、低学年の落ち着かないクラスの特徴である💦
でも、指導はその場のみ。あとは、切り替える、というのは、いろんな担任の先生を見て学んだ技術である。

しばらくにらみ合っていた2人だけど、
帰る頃には、顔が穏やかになっていた。
だから、私も帰りは、普通に2人に、さよなら~と声をかけた。

ギャンギャン泣いて怒っていた子は、帰りに、
「オレ、先生のことお気に入りなんだ」
と、ニコニコしていた。

お気に入りなん、ってなんだ?!🤔😂
まあ、嫌われてはいないらしい。
子どもって不思議なんだよなあ。

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