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サミット前のシチリア

自宅のあるタオルミーナで開かれるサミットまであと1ヶ月と少し。シチリア暮らし15年の間にかつて一度も見たことの無い様子に毎日目を疑う。

やれば出来るじゃん。シチリア。

15年前にここで暮らすことになる頃からずっと七時半を指していた高速道路の出口の時計。高速道路を出て自宅に向かう2つ目の角に開いていた穴と、そこに一応置いてあった立入禁止の表示板。そういうものが、気づいたら消えていた。

リストランテもホテルもピッツェリアもジェラテリアも、一同こぞって改装されている。

何よりすごいのは、道路という道路が掘り返されている。そして、翌日には何事も無かったかのようにきちんと埋められている。

そして、港。

港の入口にはミリタリーが見張り。州警察潜水隊(カラビニエリ・スバクエア)は毎朝数人が潜りに出る。

勇ましい。素早い。きちんとしている。

こんなシチリア人の仕事ぶりを見るのは初めてだ。

グラニータの美味しい季節がやって来た。

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