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いこまゆきこお料理教室人気レシピ+α

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過去17年の料理教室のレシピの中から、好評だったもの・お気に入りのものをピックアップしてご紹介します。日々のごはんのレシピも。
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#エッセイ

自由に作るのは、楽しい。|レシピのない料理教室

10月の食事会も昨晩が最後でした。 あ、もう11月に入ってますけど、昨日は追加だったので。 これまではがっちり試作して、事前にメニューもご連絡して、だったのだけど、今回、実験的にメインだけ決めて、あとはお任せにさせてもらったら、私自身とても楽しかった。 もともと、料理はあるもので作る、というのが好き。 教室を始めた18年前は、事前にメニューを決めないと生徒さんも参加を決められないだろうと思っていた。 だから試作して、メニューを決めてから募集する、というのを続けていたら、

日々の糧としてのパン。|京都・農家パン弥栄窯

2年前の6月。 教室の生徒さん達と1泊2日の京都旅行に出かけました。 一番目の訪問先は、「富士酢」の飯尾醸造さん。 そう、京都といっても広うございまして、目指す飯尾醸造さんがある宮津市は京都駅から北に向かって、電車でも車でも2時間ぐらいかかるのです。 飯尾さんとこのお酢のことも書きたいのですが、長くなるのでまたの機会に譲るとして。 飯尾さんは、お酢屋の五代目であると同時に地域の旗振り役でもあります。 「丹後を日本のサン・セバスチャンに!」と願い、まずは飯尾醸造から、と東京か

バトンをつなぐ旅。

10月ももう後半。 夫は当たり前のように毎日出勤するようになり、私もぼちぼち仕事が動き出して、外出する機会も増え、少しずつ以前のような生活に戻りつつあります。 いや、本当はまだ完全には戻っていないのだけれど、よくなっていくんじゃないか、と感じられることが、うれしいんだろうな。 そんな気持ちになれた大きなきっかけが、9月の旅だったように思う。 会いに行く旅、と書いたのだけれど、どこに行くか、よりも誰に会うか、が重要だった。 料理学校時代の同級生や、親戚、両親もそうなのだけ

パイナップルとマンゴーの冷製パスタもどき素麺。

「本当は怖い⁉︎noteレシピ」の一件はなかなか楽しかったです。 「町会役員の妻さん」の記事は「note編集部公式マガジン」のおすすめになったそうです! 私はFBもやっていますが、そちらは基本的に「知っている人」とつながっているので、お互いに、あー、〇〇さん、パン焼いたのね、とか、レッスン再開したんだ、とか、そういう近況報告的な感じ。 情報交換、という側面もあるかな。アップしたら、それどこで買えるの?とか、今度このお店連れて行ってー!とかね。 でもこちらnoteは、読んで

ゴーヤー×さくらんぼ。

好きな果物は?と聞かれて、何が頭に浮かびますか? 私は、うーん、いろいろあるけれど、バラ科の果物が好き。 桃、すもも、さくらんぼ、ネクタリン、あんず、プルーン。 無花果もマンゴーもはっさくも好きだけど、やっぱりバラ科だなあ。 まさに今、好きな果物が溢れております♡ タイトルの、ゴーヤー×さくらんぼは、お料理だと思った方もいるでしょうけれど、残念ながらそうではなくて、ゴーヤーは器なの。 数年前に、沖縄・壺屋のギャラリーで、あ!面白い!と思って手にとって。 お値段も手頃だった

うちの台所|キッチンを作る愉しみ

先週、ちょっとしたリフォームでキッチンを施工してもらった会社の方に来ていただきました。 この家に引っ越してきて、7年とちょっと。 もうそんなに経ったのか、と驚きの気持ちもあります。 久しぶりに取材の時の写真などが出てきたので、うちの台所のこと、書いてみようと思います。 台所は私が一番長く過ごす場所です。 世の主婦や主夫の皆さんも、同じような方、多いんじゃないかしら。 特にこの自粛期間中は、家族が在宅勤務だったこともあり、食事の準備をする回数も時間も増え、家の中でもソーシャル

料理教室、再開しました|変えたことと感じたこと。

2月のレッスンを最後にお休みしていた料理教室を、再開しました。 どうかなあ、と思いつつ、6月1日に6月後半からの自宅レッスンとオンラインレッスンを生徒さんにご案内したところ、オンラインレッスンをご希望の方が多かったものの、思った以上に自宅レッスンにもお申込みいただきました。 しかしながら、その後、都の感染者数が増加したこともあり、悩み、迷い。中止や延期を考えたこともありました。 生徒さんには、3日前に最終的に決定します、とご案内して、やっと昨日の夜のレッスンが実現しました。

マンゴー以外は家にあるもので作れそうな、とっておきマンゴープリンのレシピ。

老いも若きも、プリンが好きな人、多いですよね。 私も大好き。 カスタードプリンは、とろとろやわやわ系の、器からでちゃったら私ダメなの、という箱入り娘のようなのよりも、ワタクシ自立してるんです、とばかりに、型から出してもしゃんと、すっくと立っている、そういうかためのプリンが好き。 そしてカラメルは、苦いぐらいにしっかり焦がしたのが好み。 でも、マンゴープリンは、柔らかいのが好きなんだなあ。 矛盾しているようだけれど。 マンゴープリンは、プリンと言っても本来の、卵が入って蒸し

日本のシェーブルチーズとくるみのサラダ。

巣ごもり中は、いろんな食材を取り寄せました。 日本チーズもそのひとつ。 渋谷CHEESE STANDの藤川さんが中心になって企画された、生産者さん応援の「日本チーズ応援食べ比べセット」vol.3を手することができました。 その中に含まれていたのが、広島県の三良坂フロマージュさんの「三次(みよし)の鵜飼」という名前のチーズ。 三次はもともと鵜飼が有名らしく、鵜の首をイメージしてこのチーズを作られたそう。 周りには木炭がまぶしてあり、真ん中に麦わらが差してあって、フランス

パンを焼いていて思い出した、お隣のおじさんのこと、これからの暮らしのこと。

4月の料理リレーがきっかけで、家でパンを焼くようになりました。 考えてみたら、ここ2ヶ月ほどパン屋さんに行ってない! まあ、巣ごもり中で外出しなかったというのもありますが、パンを買おう、という気持ちにならなかったのが、自分でも驚き。 ヘッドの写真は3日前のドライオレンジとカカオニブ入りのねじねじパン。 昨日はディルのパン。 2月に行った栃木県のグリーンファーム水口さんの地粉が大活躍です。 パンを焼くようになって、ふと思い出したのが、子供の頃のこと。 4歳から20代まで、

タコのマリネと、断捨離と写真の話。

巣ごもり生活、時間があるので普段できないことを、と思っていた割には、なかなか進まないまま、自粛も解除。 主に断捨離系。洋服に、本や雑誌に、過去の写真に、書類。 本と洋服は少し進んだものの、写真と書類が……。 特に写真は、昔々、写真家の長嶺輝明さんの写真教室に通っていた頃のポジフィルムやスライドがそのままそっくり残っている。 当時はフィルムカメラ。 テーマに添った写真を撮って、月1回、これぞ、という一枚をメンバーの前で披露する。 それに対して、長嶺さんが「昭和だね」とか「熟

ナマズも美味しい。

少し前に「ダチョウは美味しい」と書きましたが、今日はナマズの話。 皆さん、ナマズって食べたことありますか? 生産者さん応援で鹿児島から取り寄せた「がっつり鹿屋堪能セット」にダチョウ肉や豚肉と一緒に入っていたのが、ナマズ。 写真の一番奥に見える、長〜いの。 以前、「かごんま食べる通信」で届いた時には、皮付きと、皮なしの生食フィレが届き、皮なしはカルパッチョ、皮付きは唐揚げなどにして食べました。 カルパッチョ、ちょうどご持参いただいたパッションフルーツをソースにしたところ、ゲ

お気に入りの組み合わせ、パイナップルと生ハムとディル。

大好きな沖縄に、今年はまだ行けてない。 沖縄恋し、で思わずパイナップルを買った。 石垣島産のボゴールパイン。 キッチンの一番いい場所に置いて、毎日顔を近づけて、うーんいい香り、と楽しんでいたのだけれど。 パイナップルは追熟しません、という注意書きを見て、美味しいうちに食べなければ、と意を決してカットしたら、甘酸っぱい香りが100倍ぐらいに膨らんで部屋いっぱいに広がった。 そのまま食べても美味しいのだけれど、食事の一品として、生ハムと一緒に。美味しいオリーブオイルを回しかけ

愛しの、あんバターサンド。

最近、パン焼きが日常になってきた、と少し前の記事に書きましたが、3日に一度は何かしら焼いています。 先日、北海道の白糠酪恵舎さんのチーズを取り寄せる時に、バターも一緒にお願いして。 ミルクそのもののような優しいバター。 こんなに美味しいバターなら、あれを作らねば!と思い立って。 そう、あんバターサンド。 思い立ったら、すぐに実行。 全粒粉を混ぜて、小さめにパンを焼いて、那須のサンノハチさんから送ってもらった自然栽培の小豆をことこと煮て、餡を作って。 バターは冷たいまま固