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2000年以降の日本における現代音楽シーンを言語化してみるエクササイズ

「現代音楽というのは結局なんなんだろう?」

なんとなく、それぞれが認知しているシーンの形があると思います。それは共通のものである場合もあるし、とても個人的なものである場合もある。

現代音楽=〇〇は、創作者側にとっても異なるところであり、自分が見ている位置によって、その言葉は大きく変わってくるんだと思います。ストラヴィンスキーが現代音楽、無調音楽が現代音楽、という人もいると思うし、2000年以前のものは既に自分が思う現代音楽のシーンとは言えない、という人もいると思います。現代音楽の中心にいる人が、現代音楽を書いていない、と発言していることを目にしたり、耳にしたこともあります。

書籍などを読んでいると、現代音楽とは20世紀の音楽を指すことが多く、第二次世界大戦以前・以降と比較して語られることもよくあります。今や第三次世界大戦と言われる中で「現代音楽」をそれぞれが言語化していくことは、いまの世界を可視化することにもつながるのではないでしょうか。

情報化社会の中で真実を見極めていく力は、想像以上に重要なの能力です。多くの偽りの中で、何を自分が信じ、自身の選択の根拠とするのか。

自分たちが何をやっているのか、何を面白いと思っているのか少しずつ言語化することで、分野外の方にも伝わりやすくなる気もしていますし、前提がわかった上で話をするのとしないのと、理解できる割合が大きく変わってくる。

ということで、これは、さっきょく塾今期の中盤で思い立って作ってみた(わたなべ視点の)シーンマップです。個人的かつ、どんどん変わっていくものなので、シェアする意味があるかわかりませんが、とりあえず自分の頭を整理するためには面白いエクササイズなのかなと思っています。


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