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スティーブン・カズオ・タカスギ作曲の「奇妙な秋」を読む

2022年6月29日としま区民センター小ホールで開催される「太田真紀&山田岳 × Cabinet of Curiosities "A Quiet Space"」で上演されるSteven Kazuo Takasugiの「Strange Autumn」について、勉強会に先立って少しだけ紹介します。公演情報は下記の通りです。

「太田真紀&山田岳 × Cabinet of Curiosities "A Quiet Space"」

日程: 2022年6月29日(水)
会場: としま区民センター 小ホール(JR他各線「池袋駅」(東口)より徒歩7分)
チケット購入はこちらから

プログラム:
スティーヴン・カズオ・タカスギ《奇妙な秋
カローラ・バウクホルト《噪音
ハヤ・チェルノビン《ホウライシダ(II)
シモン・ステーン=アナーセン《Drownwords》 

みなさんは、スティーブン・カズオ・タカスギという作曲家をご存じでしょうか。わたしが彼の名前を最初に聞いたのはウィーンで生活していた頃でした。その頃彼のパートナーであるハヤ・チェルノヴィンがウィーンの大学で教鞭を執っていた関係で、タカスギもウィーンに住んでいました。友人に「凄い作曲家がいる!」と聞いて、彼のCDを探しました。その頃に書かれた作品は電子音響作品でしたが、どこか奇妙で不思議な触感のする音楽で深く魅了されました。

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