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【仮想レジアカ】音楽動画作りの基礎の「き」。

仮想レジアカは、作曲家向けオンラインアカデミーです。2020年6月・7月の二か月間を仮想のレジデンスと仮定して、一分の作品をプロフェッショナルな演奏家と交流しながら作り上げていきます。詳細は以下の記事より詳細をご覧ください。

この記事は、仮想レジアカ参加者対象の「音楽動画作りの基礎の『き』」です。「動画作成」の初歩的情報について書いていきます(参加者は必読です)。サポーターの方は、「いつかの音楽動画作成」のために覗いていってくださいね。

何を使って録音するか?

「Stay Home」ということで、ご自宅で音楽を楽しんだり、演奏している方も多くいらっしゃると思います。仮想レジアカでも、演奏家は自宅で録音を行います。

「お家にいながら、出来るだけ良い音質で届けたい」

そうですよね。その場合は、iphone等の本体マイクではせっかくの演奏がもったいない。USBマイクやPCMレコーダのマイクで録音することで改善します。お試しあれ。

音量の調整

全ての音源はノーマライズしましょう。これだけで済むのが最善です。それでも音量が低い時は、コンプレッサー/リミッターでダイナミックレンジを狭めましょう(-24db〜-0.5dbの間に大体おさめるくらいです。やりすぎに注意)。音量がまちまちだと聴きづらいです。ある程度は統一するようにしましょう。

またご自宅での録音の場合は、少しだけリバーブを入れることで聴きやすくなる場合があります(コンサートホールでの音響を思い出しましょう。作品のコンセプトに影響が無ければ検討ください)。

おすすめ動画編集ソフト

〇iphone、ipad、Mac両用:imovie

iPhone用無料の動画編集アプリ。ただし、無料アプリって実は使うのが難しかったりします。例えば、音声と動画のタイミングを手動で合わせなきゃいけなかったり。でもとりあえず、最初の一歩としておすすめします(仮想レジアカ参加者の方は、質問をまとめておいて動画質問オンライン会で聞いてくださいね)。

〇Macをお使いの方:Appleの『Final Cut Pro(ファイナルカットプロ)』

90日間無料で使えるので、「仮想レジアカ期間だけ試してみる」もあり。

〇Mac、Windows両用:Adobe(アドビ)の『Premiere Pro(プレミアプロ)』

学割はとってもお得!

〇Mac、Windows、Linux両用:DaVinci Resolve(上級者向け)

推奨OS:macOS 10.13.6 High Sierra以上、Windows 10、CentOS 7.3P
※gpuというパーツにほぼ全てを依存しているため、弱めのラップトップだと厳しい。

考えられるテレワークアンサンブルの方法

・順番に上に重ねて録音する (前の人に合わせる)。
・クリックトラックを作成して全員がそれに合わせる。
・エア指揮動画を撮影して全員がそれにあわせる。
合奏用サービスなど を使って同時に演奏する(精度がどれくらい出るか要検証)
・ZOOM等でズレを活かす。
・録音はブラウザのDAWを使うと同期の問題が色々解決するかも。
https://www.dtmstation.com/archives/51908141.html?fbclid=IwAR3HRg-qoriTnfUVls3ZR1abmj-DHck59n68JAqi2F9NO5u1ccEzEEV35kk
・大人数の合唱などの場合:一人が全声部の仮歌を録音する→一声部のみを除いた「カラオケ」を作成→「カラオケ」を聴きながら各人が録音→ミックスする(これだとクリックより演奏が自由になりそうですね)。

※テレワークアンサンブルだとミックスで調整出来てしまうため、楽器の音量の差が関係なくなります。それを敢えて要素にした作品なども面白そうです。

音楽動画作成のQ&A

Q. 奏者から音源が送られてきたけど、これをどうやって動画にしたら良い?

A. 編集ソフトに入れて画像データ(タイトルなど)をつけて書き出しましょう。

Q. ネット上にあるイラストやイメージを自分の作品映像として使用できる?

A. 無断使用はNGです。許可を得るか、ロイヤリティフリー素材を購入する、CCライセンスで使用可能なものを探してみるのをおすすめします。

Q. 自分が撮った写真を音楽と組み合わせたい/手書きの楽譜を音楽と合わせて映したい。

動画編集ソフトで、合わせて編集することができます。

Q. 音楽にあった映像を作るコツを教えてください。

まずタイミングを合わせましょう(FCPXは音声の解析で音声/映像のタイミングをあわせてくれる機能があります。従来は、手拍子を記録の端に収録しておくことであわせています)。また、マルチカメラで編集している場合、活躍している楽器が画面から外れている(見えない)と合っていない感じになります。なるべくコンサートのお客さんと同じところに注目するのを心がけるのが良いでしょう。

参考リンク集

動画編集についての参考リンク(ご自分の環境にあわせた単語でgoogle索してみてください)

監修:後藤天

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