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Sergey Khismatovのレクチャー①

さっきょく塾、今期は「楽器・非楽器」をテーマに進めていきます。楽器とは何か?そしてその範疇は人により異なるものであります。子供にとっては食べている食器さえもすぐ楽器になってしまう。そのモノのどこに、音楽を見出すのか、それも作り手自身が発見していくものなのかもしれません。ジモン・ルンメル、ナ・ソクジュ、Ana Dall'ara-Majek、アンスガー・ベステに続き、第五弾。Sergey Khismatovのレクチャーより、一部を抜粋でみなさまにお届けします。

わたなべ:Sergey Khismatovさんは、同性代のロシア出身の作曲家です。数年前に同じコンポーザー・レジデンスで半年一緒に暮らしていた友人で、非常に幅広い見識を持ち、美学や芸術全般に対して独自の理念を持たれています。そんなセルゲイさんに今日はご自身の音楽、音楽観についてお聞きしたいと思います。それでは、よろしくお願いいたします。

セルゲイ:今日はお招きいただき、ありがとうございます。わたしは日本がとても大好きで、いつか絶対行きたい国の一つです。さて、まずわたしの作品についてお話する前に、音楽における作曲についての自身の考えについて図を交えてお話させてください。

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