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さっきょく塾 2018/2019(停止申請中)

作曲家育成のためのプロフェッショナル・コースです。毎月更新される「わたしたちはこう考える」二人の講師の主観的音楽思考論の他、作品公募で選ばれた作曲家は2020年以降に新曲を発表す…
2019年夏まで一年間限定のさっきょく塾です。現在第一期生、限定15名で募集しています。このマガジ…
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2019年6月の記事一覧

6月エッセイ課題【場とは?】

6月は「コンサートホールで満足してる?サイトスペシフィックな音楽」と題した音楽思考論を展開しました。さて、ここからは受講生の時間です。 【6月の課題】 あなたの作品において、場所とは?

コンサートホールだけで満足してる?サイトスペシフィックな音楽(4)

マノス・ツァンガリス(Manos Tsangaris)は、ドイツ、デュッセルドルフ生まれの作曲家です。 作曲だけでなく、パフォーマンス、インスタレーション、ミュージックシアター、そしてオーガナイズなど幅広く活動しています。

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コンサートホールだけで満足してる?サイトスペシフィックな音楽(3)

ペーター・アブリンガー(Peter Ablinger)はベルリンベースで活動しているオーストリア作曲家です。私は、この時代に生きる作曲家の中で、アブリンガーは非常に重要な存在だと思っています。音楽の概念そのものを変えた作曲家。そんな彼の作品の中でも「空間の使い方(考え方)」は、一つ大事なキーワードになっているような気がするんです。 恐らく見たほうがわかりやすいと思うので(体験するのが一番だけれど)、具体的な例として、二つ挙げてたいと思います。 (1)オーケストラ作品「Ru

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コンサートホールだけで満足してる?サイトスペシフィックな音楽(2)

クラウス・ラング(Klaus Lang)はオーストリアの作曲家、グラーツ音楽大学で作曲科、そして宗教音楽作曲科の教授をしています。まず幾つかの作品をリンクします。 「bright darkness 」(2017) クラウス・ラング自身による演奏。ここで演奏することだけじゃなくて、演奏に至るプロセス自体を見せるドキュメンタリー。

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コンサートホールだけで満足してる?サイトスペシフィックな音楽(1)

美術の分野では、サイトスペシフィック・アートという言葉があるそうです。 サイトスペシフィック・アート 美術作品が“特定の場所に帰属する”性質を示す用語。といって、美術作品にとって“特権的な場所”であるはずの美術館の機能を補完するのではなく、逆に批判するために用いられることが多い。展示空間全体をひとつの作品に見立てる「インスタレーション」や、「ミニマリズム」の純粋形式に対する反発として登場した「プロセス・アート」、公共空間における美術作品の意味を問う「パブリック・アート」とい

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