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大好きで、大切なもの。

対話の日。第六回目は、綺羅さんのこちらのnoteです。

クリスマスからもう1か月以上経ってしまったと思うと、時間の速さを感じます。あの街のキラキラした感じが、懐かしいです。

1日のお昼から、家にクリスマスツリーを飾りました。
一人で飾るので、時間がかかるのですが、私が最も楽しみにしていることの1つです。
もう15年以上、共にクリスマスをお祝いしているかわいい相棒です。
ツリーを飾っている時のあたたかな雰囲気、ツリーを一目見るだけでもこころがほっとする瞬間を、幼いながらに「魔法」のように思っていました。

15年以上も時を過ごしている、相棒。
単なる「クリスマスツリー」ではなく、綺羅さんの心を満たしてくれる大切なものなんだな…と伝わってきました。

もちろん、飾り付けられたツリーを眺めるだけでもワクワクする。
でも、飾り付けをする過程がほっとする、魔法のように思うのは、やはりツリーが綺羅さんにとって”相棒”だからじゃないかな…と思いました。

一年に一度だけ日の目を見るツリーに久々に出会え、「今年もよろしくね」と挨拶を交わしているような、そんなイメージが浮かびました。

ちなみに、このクリスマスツリーは2代目です。
前のツリーは、台風で床上浸水の被害にあった時に、すべて浸かってしまいました。
私はそのことがすごく悲しくて、辛くて、自分の心の拠り所の1つを奪われたような気持ちでした。

きっと1代目のツリーも大切にされていたことと思います。
大切にしていたからこそ予想しなかったお別れは、とてもつらい。

中には「それがなくても生きていける」と言う人もいるでしょう。でも私は、生きていく上で必要なもの、大切なものは、人によって異なると思っています。綺羅さんにとっては、それがツリーだったんだなと。

「クリスマスツリー、欲しい?」
「・・・ううん、欲しくないよ。」
「ツリーがあったら、綺羅が飾ってくれるでしょう?」
「飾るけど、今はいらないよ。」
子どもとはいえ、私もどんなに大変な時期なのかを、分かっているつもりです。

お家のことを気遣い、気丈にふるまう綺羅さん。まわりをよく見て、状況を把握し、自分の気持ちをぐっと我慢する。つらい気持ちもありながら、「いらないよ」と言ったのは、綺羅さんの強さだと思いました。

ところが母は、
「クリスマスツリーを見ながら、浸水の後片付けをしたら、きっと癒されると思うの。買ったら今年だけじゃなくて、毎年飾ってくれるんでしょう?だから買いましょう?どのツリーがいいの?」
と言って、注文用紙に記入し始めたのです。

そこで分かりました。
私だけがクリスマスツリーに癒されているんじゃない、みんなも癒されているんだ、と。

ツリーを大切に想っていたのは、綺羅さんだけじゃなかった。お母様にとっても、大切な存在だった。

これは推測ですが、綺羅さんが毎年楽しそうに飾りつけしている姿を見ることも、お母様にとっては楽しくて、心がほっとする時間で。
「子どもが楽しそうにしている」「何かに夢中になっている」というのは、親としてはとても嬉しいことなんじゃないかなと思いました。

ツリーを飾り、点灯する時には、母もわざわざ用事の手を止めて見に来てくれます。
ネオンやLEDのような煌びやかさはないですが、どんなに古くても、私はこのツリーが大好きです。

その年に、はじめて灯りがともる瞬間は、特別。
きっとお家全体があたたかい空気に包まれていたことと思います。


1代目のツリーも、2代目のツリーも、綺羅さんの家にやってくることができて、大切にしてもらえて、とても喜んでいるんじゃないかと思いました。

もちろん「もの」なので、実際には「こころ」はありません。でも取り扱う人の優しい気持ちがその「もの」に宿り、所有している人のことを最大限支えてくれるような、そんな気がしました。

ツリーに会えるのは一年に一度かもしれないけれど、「また次に飾るのが楽しみだな」と思う気持ちが、綺羅さんを支えている部分もあるのではないかと。
そう思うと、そのツリーはクリスマスだけじゃなく、綺羅さんをずっと支えているのですね。

ツリーも綺羅さんの気持ちを受け取り、棚の中で眠っている間も、綺羅さんを見守ってくれているように思いました。


写真のツリーがとってもきれいで、あたたかみがあって、飾り一つひとつもかわいくて、綺羅さんに大切にされているんだろうな…ということが伝わってきました。



今年のクリスマスもまた、ツリーに会えることが楽しみですね。


綺羅さん、このたびは対話させていただきありがとうございました。

言葉足らずな部分もあったかもしれません。。でも、少しでも届いていたらとても嬉しいです。



こちら、いつでも応募できます。
興味がある方は、ぜひお待ちしています。





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