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双子との生活

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双子の母としての自分や子どものこと。
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#教育

脳みそゴリラ化計画は親子に何を残したか

新型コロナウイルスの感染予防のため緊急事態宣言が発出された、令和2年の3月からの3ヶ月間は、学校は休みと聞いて子どもたちは喜び、私は青くなった。 休校期間はいつ終わるか分からない。その間の生活リズムを固めるには、とにかく初めが肝心だ。だから緊急事態宣言の出た夜にすぐ、国語、算数、理科、社会のドリルと原稿用紙を大量にネットでポチった。そうして、午前4コマの学習時間、昼食後に作文の時間、と時間割を決めた。 望まない勉強をやらされるとしても、できれば前向きな気持ちで取り組んでほ

漢字は忘れても一緒に練習したことを覚えていて欲しい

「つくづく思うんだよ。人間ってさぁ、同じ間違いを繰り返す動物だよね。」 漢字練習をしながら、息子がしみじみと呟く。 彼は漢字を書くのがとにかく苦手だ。書き順がいつもてんでバラバラ、右からでも下からでも、自由に書きたいところから書く。だから手が覚えない。漢字テストの時は頭で覚えている形を思い出して書こうとするから、どこかが間違ってバツがつく。 そんな彼もさすがにこれでは中学校に行ってからまずいのでは、と思ったらしく、冬休みの自主学習で漢字をおさらいすることにした。1年生か

私が子どもに字を教えなかった理由は絵本にある

子どもが小学校に入学するまで、字を教えなかった。 というと、けっこう驚かれる。特に女の子はずいぶん早いうちから手紙交換などしたがり、字を覚えるらしい。 ひらがなの読み方は6歳の誕生日まで教えなかった。(でもその後の半年でちょっと教えたら入学前には読めるようになった。) ひらがなの書き方は入学まで全く教えなかった。書くことに興味を示さなかったし、放っておいたら入学まで本当に書けなかった。 入学してすぐ、自分のカードに名前を書かなければならない場面があった。そばにいた先生