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病気のこと

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20代は闘病に費やした。うつにまつわるあれこれ。
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2021年1月の記事一覧

生き方は決めていないが、死に方は決めている

私は、死ぬその時は「"概ね"いい人生だったな」と思って死にたい。どんな生き方をしたとしても、やり残したことや、行けなかった場所など心残りはあるだろう。だから"概ね"だ。 『概ねいい人生』にするために「ありがとう」と「ごめんなさい」はすぐに言おうと決めている。自分のお葬式で「結局お礼を言ってもらえなかったな」「謝ってくれなかったな」と思う参列者が一人もいないのが望ましい。 それから、けんかは今日中に終わらせるよう心がけている。けんかが長引いたまま寝てしまったとして、その後二

わたしはお日様の子

お日様が好きだ。太陽の出ている日はやる気が湧いてくるし、朗らかでいられることが多い。反対に日が出ないと、気持ちは滅入りがちで、ネガティブ思考に傾きやすくなる。 だから私は夏が好きだ。夏は昼間が長いからだ。大阪の夏は殺人的に暑く、寝苦しいし体力を奪われるが、それでも日が長い夏の方が、冬よりずっといい。 逆に日の短い冬至から春分の日までは、忙しくならないように気をつけている。晴れていたとしても活気のある時間が短いと分かっているからだ。活気の出ない気持ちと体で無理に動こうとする

不思議な体験その2・臨死体験

ふと気づくと、見知らぬ場所に立っていた。 左右には見渡す限り一面の花畑。丈の低い、色とりどりの花が延々と続いている。立っているその場所は、花畑の真ん中に通る真っ直ぐな道の上。舗装されていないが、しっかりと踏み固められた道だ。真っ直ぐ前に続いていて、先はT字路になっている。T字路の向こうは森のようだ。 なんだかとっても気分がいい。 暖かく、明るく日が差して、花が小さく揺れている。人の声や車の音はないけれど、不気味な静けさではなくて心が落ち着く。そういえば電線や建物のような