ほぼワンオペで育児をして、産後ママのリアルに課題を感じざるを得なかった話

我が家のワンオペ育児の原因

よく言われていることではあるけれど、昔と違ってみんな三世帯で同居とかもしなくなって、国勢調査で見ても割合的にも減っている。その分子供と夫婦だけの家庭が増えて、祖父母に毎日当然には頼れなくなっているからワンオペ育児の社会問題の一因があると考えられているようですね。

加えて、共働き世帯も増えて、分岐としてはもうとっくの昔に男性雇用者と無業の妻から成る世帯数を抜いています。現代は当たり前に男女がパートナーシップを組んで収入はダブルインカムに、家事もしっかり分担に、と言うことです。20年前の分岐からそこに向かって来ているはずなのに育児はなかなかイーブンになりずらい。。それは何故でしょうか。

引用:http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h30/gaiyou/html/honpen/b1_s03.html

我が家はといえば、私がチームで何かをするのが好きだからと言うのもあって基本姿勢としては一人で完結する仕事は嫌いだけれど、こと育児に関してはワンオペがちになってしまいました。夫は平日も土日も朝息子をお風呂に入れてくれているし、夜泣きの時も一緒に起きていろんなリズムで寝かせてくれる事も多々あったので完全なワンオペではないですが(朝風呂は案外忙しいパパにおすすめです)、それ以外のケアは大部分自分が担っていました。
それは核家族だからということや共働きだからと言うこともクリティカルな原因ではなくて、産後のホルモンバランスの乱れにかなり原因があったと思う。

自分にしか子供を上手にケアできない、自分が守らないといけない存在である、人に任せることに不安がある、私が赤子の毎日を見つめているから全部をわかっている、本もたくさん読んだし私の方が知識がある、等々と思い過ぎてしまっていたと思います。

ちょっとミルクの温度が熱いとか、ベビーシャンプーを間違えた、オムツの変えるタイミングが思ったところと違う、塗り薬やスキンケアが十分でない、などなどほんの少しの事柄で喧嘩をしたくなってしまうくらい、自分と違う工程で赤子に触れられることが嫌で仕方がなかったんです。


パパにもママにも知ってほしい産後のホルモンバランスの崩れ方(乱高下どころか直滑降です。)

上記画像はこちらから引用しました。
引用:https://www.tsurukawadai.jp/column/20180805

世の常識的に妊婦さんは赤ちゃんを育むにあたってとっても重要で大変な変化を体に起こしているという理解は進んでいると思うのですが、産むと同時にそれまでリニアに築き上げてきたものを一気に無くして再構築をかけている、そしてそれは産んだ女性も体験したことないほど劇的な変化である、だから産後の女性はホルモンバランスの再構築で心が超乱高下すると言うことはあんまり知られてないと思います。
単に赤ちゃん産んでその子守で疲れてるだけとも違うんです。
その上産後の骨盤グラグラで胎盤という臓器も一つ減ったボロボロの体でそっちも同時に再構築しなければならず、人体がそんな変化を起こして大丈夫なのかと思うほどの事だったと思います。(男性が同じ工程を経ると耐えられず絶命するという話もありますよね)
そういう感じで助走もなく待ってくれない育児を前に走り始めた結果、私に偏る型で我々のフォーメーションは出来上がってしまったように思います。

ワンオペママの悲しいあるある

そのフォーメーションがもたらした歪みの一つを紹介すると、自分でもおかしかったとはっきり覚えているのが、生後8か月の時に息子がRSウイルスで入院して、その病室は母子分離だったので夜は21時くらいに寝かしつけて病院をあとにして、そこから夫と焼き鳥屋さんに入って1杯ビールを飲んでその久しぶりの子連れで成立しない空間に泣き、家に帰って8時間眠って起きた時にまた泣いたことですね。

"続けて眠るってすごいすごいすごすぎる、どうしてこんなにパワーが溢れるの?明日も明後日もオールできるくらい回復してる!"

って本気で思いました。ちょっとやばいですよね。。そしてそのまま朝8時に病室の息子に会いに行くんですけれど、入院中の1週間くらいはそのテンションで。。
結果として"息子を頼もしい小児科の方々に見てもらいながら自分が眠れる産後初の回復期間"になったんです。(本当はそんな風に思ってはダメなんですよ。。)

振り返って考えてみても、それまでまとめて4-5時間以上寝たことがなかったし、特に具合悪い時なんて1時間おきに夜通しそばにいることも当たり前で、正常な精神状態で育児が行えていたとは全然思わないですし、友達にも勧めないです。。
でも驚くべきは、これを読んだママさん達は"わかる〜〜〜"と共感するもしくは、"いやもっと私は大変なことがあったよ"と語れることがほぼ皆にあることですね。

これがワンオペママのリアルの一つだと思います。

次に子供を授かることがもしできたら、今まで経験した苦労を元に改変・改善を行えると思うんですが、何故あんなにも固執して自分で全部やりたくなって、人に預けてぐっすり眠ったりしなかったのかよく覚えてもいないし上手く説明もできないです。忘却力も産後ママの特徴と言いますが、詳細に覚えてないけど不要な苦労を集めてしまってそのぶん大変になることが私の場合多かったように思います(遠い目)

そうこうして走りながら息子が1才半になるくらいの頃には子供も日中はしっかりプレスクールに通い出し、冷静になれる時間も増えて、産褥期の自分がイライラしている時期や子供の記憶も薄い乳児期にパパが時間占有を高めることが本質的に子供の将来を豊かにするのかどうかと考えるようになり、夫婦でたくさん話し合ったりする中で"パパの活躍どころはもうちょっと大きくなってからあるのかもね"と思えるようになりました。

このくらいの期間を"精神と時の部屋"だったと私は思ってるのですが、さらにママのメンタルは強くなったので、きっとまた来るかもしれないいつかの乳児期の子育ては今度こそママのヘルプの体制を手段を問わずしっかり模索するだろうと思います。



日々過ごしながら想うことや、日々練りこみながら目指すものを綴って行こうと思います。