#054: 「whyから始めよ」と言うけれど

誰かに何かを伝えようと思ったら、
whyを語らないとだめだよ！
って、アドバイスされたことありますか？

サイモン・シネックさんのTED動画を、
ご存知の方も多いかと思います。

How great leaders inspire action

私もこの動画は大好き。
何回も観たし、シャドウイング（後について繰り返す）も
何回もやりました。
シネックさんの本も読みました！
（「whyを言語化する」ワークショップをやりたい！）

しかし、ここで・・・
じゃ、あなたのwhyは何？なぜそれをやるの？
って言われたら、答えるのは難しくありませんか？

「だって、上司の指示だからこれやらないといけないじゃん」
　って思ってしまうかもしれません。

私は今であれば
「本音のキャリアを生ききる人を増やしたい」
「その人が持っている能力や思いに
　蓋をしたままだなんて、もったいない！！！」
と思います。

でも、7年前の私には答えることができませんでした。

周囲の方に相談したけれど
「自分の言葉で語らないとだめだよ」
「面白くないね」
「教科書的だね」
というアドバイスをいただいたものの
では、何をどう考えたらよいのか、わかりませんでした・・・。
（分かる人もいるかもしれませんが、
　当時の私には分からなかった）

そこで、いわゆるビジネスコーチの方のセッションを受けたのですが
うまくいかず。
・私：「私のwhyはxxxです。whyになってますかね？」
・コーチ：「それはhowですね」
・私：「う〜ん・・・。⚪︎⚪︎⚪︎です。」
・コーチ：「それもhowですね」
・私：「え〜と、◻︎◻︎◻︎ですかね。」
・コーチ：「それもhowですね」
以下、続く・・・

もし、その時の私に何か言ってあげられるとしたら
こう言うかな、と思います。

それをやることで、
誰が、どう嬉しくなると思いますか？
なるほど、その対象について、もう少し教えてもらえますか？

これなら、少しづつ自分の思いを言葉にできたかもしれません。

問い次第で、出てくる答え（応答）って変わる
と思うんです。
もしくは、聞かれたこともない質問をされることで
これまで考えたこともないことを
考えることができて、
その結果、これまで考えたこともないようなことが
自分の口から出ることがあるんです。

少し、場面は違いますが、会議で
「誰か、何かありませんか？」
とか
「今日は自由に発言してくださいね。何を言ってもいいですよ」
と、バックリ聞かれて困ったことはありませんか？

でも、もし
「今の話で、いいなと思った点は何かありますか？」って
問われたら、少し話しやすいかもしれません。

本音のキャリアを生ききる
そんな人が増えるように、

自分の本音「やりたい」「これが好き」(want, will)と
他者の期待「こうあるべき」「こうすべき」(must)の
境界線が曖昧になってしまった方に
自分の想いが思い出せるような問いを
お渡ししていきます。

今回もお読みいただだき、どうもありがとうございました。
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