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#044: 使っているフレームは同じなのに、セッションの「濃さ」が全然違った話

キャリコンの国家資格は5年ごとに更新が必要で
そのためには知識講習および技能講習を一定時間受講する必要があります。

今回は「ジョン・D・クルンボルツの理論を活用したアプローチ」を受講。

クルンボルツ先生の書籍、こちらを読んだことがある方も
いらっしゃるかもしれませんね。

講習では、クルンボルツ先生の
「計画された偶発性理論(Planned Happenstance Theory)」の視点を
クルンボルツ先生が実際にキャリアコンサルティングをされている動画で学び、
その考え方を踏まえたキャリコンのフレーム(5つのステップ)で
参加者同士でロールプレイングをしました。

「計画された偶発性理論」は、
今の時代に役に立つものだと思いますので
また別の機会に触れようと思います。

3人1組でロープレは3回。
キャリコン役、相談者役、オブザーバー役を交代でやりました。

不思議だったのは、同じフレームを使っているのに
話が堂々巡りする回もあれば
ぐっと話が深まったり、
相談者の方が新しい視点に自ら気づいて
「〇〇をやってみます」と具体的な行動宣言まで出てくる回もあったこと。
(キャリコン同士なので、みんな一定のカウンセリングスキルはあります。
 今回新しく学ぶフレームでの練習でのこと、と理解下さい)

同じステップでやっているのに、何でかなあ???」と
思って考えていたら
ぐっと話が深まった回は
キャリコン役の方がそのステップごとの意図(そのステップでは何を目的に、何に焦点を当てて相談者の方に考えてもらうか)を
より理解されていたように思いました。

今回のフレームは、
時間のパラメーターを「現在」「過去」「未来」と動かしていきながら
相談者の方自身の経験から、
今抱えていらっしゃる問題や課題の解決をするための行動を考えるものだったので、
ロープレという短い時間の中で(1人30分程度)
「どの時間軸のことを、なぜ問うのか」の意図を持って
接することが重要だったように思います。

一応シナリオはあるので、
それを読んでいればロープレ自体は成り立つのですが、
その合間合間に相槌をどこで・どう入れるかとか
何に対してより詳しく聞くかなどは
キャリコンの意図や相談者の興味により
ケースバイケースのものになります。

どこまでいってもケースバイケースですし
シナリオや進め方を想定していても
それはあくまで「想定」なので、
いざ本番が始まったら、それらは捨ててライブでやることにはなります。

ただ、今回は練習ということもあり、
全員が同じフレームを使ったなかでも
セッションの進み方に違いが出てきたので
キャリコンが意図をもっておくこと
大切なのだな、と再認識した次第です。

本音のキャリアを生きる

そのために、さまざまなワークショップや学習の機会を設けていきますが
キャリアコンサルタント・ビジネススキルコーチとして
意図を持って、同時に
目の前の人に目を向けケースバイケースの柔軟性を持って
やっていこうと思いました。

今回もお読みいただだき、どうもありがとうございました。
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