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#021:「お金とらなきゃだめだよ!!!」という一言

サラリーマンを卒業し
自分の看板を掲げて仕事をしようとする時、
どうしても避けて通れないことがあります。
それは、
「対価をいただく」ということ。

これまでは、自分から金額を言わなくても、
決まった日に、決まった額が
お給料として振り込まれてきていた。

提供した価値の対価としてお金をいただく。
「いつかは・・・」とは思っていても、
いつから、いくら対価をいただいたらいいのか躊躇する、
という方もいらっしゃるかもしれません。
もしくは、「有料なんて、考えたこともなかった」という方も
いらっしゃるのではないでしょうか?
友だちだから、無料でいいじゃん」と思ったり、
言われたりしたかもしれませんね。
私も数年前までは、そう思っていました。

それは、自分が提供する価値を認識していなかったから。

無料のワークショップをしていた

3年ほど前、所属していた会社で人材・組織開発のチームを作ってもらい
そのチームのマネジメントをすることになりました。
アメリカでMBAを取った際に
人材マネジメントの講義は受けていたものの
当時の私はマーケティングにしか興味がなかったので、
単位だけ取った状態で、内容を全く覚えていませんでした。

アウトプットのためにはインプットが必要。
「せっかくチームを作ってもらって戦略人事の仕事をするのに、
何も理論知識がないのはいかんな」と思い、
単科生としてグロービスのMBAの講義を受けることにしました。
取った科目は、
クリティカルシンキングと人材マネジメントの2つです。

講義の前後には有志で集まり、zoomで予復習の勉強会をやります。
課題を見せあったり、
講義で講師の方にいただいたスライドを改めて見直したり。
年齢も、業種も、ポジションも、住んでいる場所も様々な方々との
意見交換は楽しかったし、自分にない視点をたくさんいただけました。
私は、グロービスの講義の課題や学びメモも
「紙1枚」思考整理でまとめていたので、
その勉強会でも「1枚」にまとめた資料を画面共有して
自分の考えをシェアしていました。

すると、何人かの方が「なにそれ?」「私もやってみたい」
「教えて!」と言ってくれるように。

そこで、講義の勉強会とは別で、
「紙1枚」思考整理のワークショップを開催するようになりました。
「社会人大学院に通うような人に役立つのはこれかな」というテーマを考えて何度か実施。
・200ページのビジネス書を、仕事に使える形で15分でまとめる方法
・グロービスの講義のまとめを15分で作成し、忘れない思考整理法
・あの人に「わかった!」と言わせるビジネスコミュニケーション法

など・・・。
どれも私が2016年から実践し、効果を実感してきたものです。

自分が理解していないとコンテンツを作れないので
一番勉強になるのは自分自身だったりします。
予定通りに進まないときに臨機応変に対応したり、
想定していなかったような意見が出てビックリしたり、
参加してくださった方がどんどん実践して
成果をあげられていくのを見るのがとても嬉しいし、楽しかったです。

すると、あれよあれよという間に成功事例をご連絡いただけるように。

「苦手科目なのに、レポート最高得点とれました!」
「本の読み方の深さが、これまでと全然違う!」
「何時間もかかっていた学びメモ(講義後に掲示板に学びを投稿する課題)が15分で完成した!」
「部下の方への接し方が変わった!」
などなど・・・。

学びに貪欲な皆さん、学びの適用力が凄まじい…!

「学生が放課後に教室に残って、ちょっとクラスメイトに教える」
感覚だったし、
「希望者が参加する、グロービスの勉強会のスピンオフ」みたいに
捉えていて、何よりも楽しかったので、
お金をもらうとか考えもせずに
持っている知見を全出しでやっていました。
「あ〜、この思考整理法ってすごいな〜!!!」と、凄さを再認識して
「これに出会えてありがたいなあ・・・」という感謝と。

お金取らなきゃダメだよ!

ある時、既に経営者として頑張っている友人が言いました。

ゆっきー、これ、お金取らなきゃダメだよ!
お金払ってでも参加したいって人、いっぱいいるよ!!!
私もお金払うよ!
紹介したら、参加者すぐ集まるよ!

このワークショップにいくら払いますか?

とはいえ、すぐには有料でと思い切りがつかなかったので
まずはワークショップをやるたびに
参加者の方にアンケートをとることにしました。
最後の質問は
今回のようなワークショップにお金を払うとしたら、いくらくらいだと思いますか?
にしました。
すると、2時間のワークショップで2万円か3万円という回答がほとんど。
根拠としては、グロービスのMBAの講義同等、というのが多かったように思います。
自分の提供するワークショップの(お金の面から見た)価値を感じた
瞬間でした。
社外でも通用するのかも?とも思いました。

徐々に「本業」に

それ以降は、会社員を続けながらも
週末や平日夜の時間を活用して
細々とワークショップを実施してきました。
peatixで告知ページを作り、有料のワークショップを開催。
面識のない方に参加いただくことにも少しづつ慣れていきました。
(基本、紹介だったので変な人がいなかったのはラッキーでした。)
ここに喜んでくださる方がいる。
こういうことに自分の時間・知見・熱意を注ぎたいな」と
思うようになりました。

独立に向けて動き出すのは
この時点から数年後になりますが、
キャリアの選択肢が持てたのは、友人のあの一言のおかげで
自分のワークの提供価値を認める選択をし、
ワークショップを有料にする選択をしたからです。

これ、お金取らなきゃダメだよ!

この言葉をかけてくれた友人に感謝



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