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エンディングノートが最後まで書けないワケ

「人生100年時代のマネー塾」を主宰しています、やまちゃんです。さて今日のお題は、エンディングノートが「最後まで」書けない・・・についてです。終活の最初の取り組みは「エンディングノートを書く」ことから始まります。ですが、その肝心のエンディングノートを買ってみるものの、最後まで書けた方は2%だそうです。

なのに「ある日突然心筋こうそくで・・・」苦しまずに突然ぽっくりと死にたいそうです。ピンピンコロリ・・・矛盾しています。でもわかる気がします。

死なない人はいませんし、いつか自分もお迎えが来るのですが、いま、ただいまを生きるのに精いっぱいでエンディングノートを書いたら死が近いものになってしまうと脳が拒絶反応を示しているのでは?

100歳人生を「精一杯生きた!後悔などない!みなさん、ありがとう」とつぶやけるよう、エンディングノート、最後まで書けるために、「エンディングノート」の必要性や意味、最後まで書くコツなどをぼちばち書いていきます。



エンディングノートって何?

「終活」って知ってます?もちろん知っていますよ・・・

もう、子供の「就活」ではないことを、わかっています。

私も、52歳ですからね、そろそろ。自分の「老後」を考えないといけないことぐらい、百も承知の助!

そうなんですね?さすがです!では、「エンディングノート」書きました?

「エンディングノート? なんですか?私はまだ早いでしょ?遺書ですか?」

「・・・・・・」 みなさん、こんな感じです。


ウィキぺディアによるとエンディングノートとは


エンディングノートとは、高齢者が人生の終末期に迎える死に備えて自身の希望を書き留めておくノート。自身が死亡したときや、判断力・意思疎通能力の喪失を伴う病気[2]にかかったときに希望する内容を記す。特に後者の内容を、事前指示(英: Advanced directive)と呼ぶ場合がある書かれる事柄は特に決まっているわけではなく任意であるが、主に病気になったときの延命措置を望むか望まないか
自身に介護が必要になった際に希望すること
財産・貴重品に関する情報
葬儀に対する希望
相続に対する考え方
プロフィール・自分史
家系図
などがある。法的効力を有する性格の文書である遺言とは異なり、存命中や死後の家族の負担を減らすことを目的としている ウィキぺディアより



エンディングノートについて映画で大ヒット!!

これは、実話です。

興行収入1億円を突破する大ヒットとなった映画「エンディングノート」砂田 麻美(すなだ まみ、1978年4月9日 - )は、日本の映画監督・ドキュメンタリー作家。砂田さんのお父様が定年退職後、「がん」の宣告を受け、「終活」、エンディングノート作成。 

興行収入って要はチケットの売上高!このテーマで1億円って関心の高さがうかがえます。



関心は高いが、書いたりはしないエンディングノート


いわゆる「エンディングノート2」については全体の63.5%がその存在を認識しているが、実際の作成経験はそのうちの2.0%に過ぎない。その認知度について、年齢、階層による大きな違いはないが、作成意向は年齢階層が高くなるほどその傾向は強くなる。その作成のきっかけとしては、マスコミでの紹介と近親者等との死別や自分自身の病気による相乗効果と考えられる。

安心と信頼のある「ライフエンディング・ステージ」の
創出に向けた普及啓発に関する研究会
報告書平成24年4月
経済産業省商務情報政策局サービス政策課サービス産業室より
https://www.asagao.or.jp/sougi/link/keisan-houkoku.pdf

映画にもなり、大ヒットのエンディングノートですが、手にするものの

実際に書いた人は2%!! 

平成24年4月
経済産業省商務情報政策局サービス政策課サービス産業室調べ

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エンディングノートを書いた人のきっかけは?


続いて、書いた人数パーセントの希少な方たちがエンディングノートを書いたきっかけは?

1位・・・家族の死去や病気、それに伴う相続 

2位・・・書籍や雑誌、テレビなどで存在を知って

3位・・・病気等出路氏の健康に不安を感じたから

1位、「家族の死去・相続」が4割であることから、お葬式の手配から、友人、知人への連絡、金融機関への連絡、役所関係の届け出、故人の財産をだれにどうわけるか?など、喪主のやるべきことの負担が重く懲りたのでエンングノートを書いたのは、自分の時は、こんな苦労をさせたくないと実体験からくる行動だったと想像できます。


コメント 2020-06-10 120414

経済産業省商務情報政策局サービス政策課サービス産業室より
https://www.asagao.or.jp/sougi/link/keisan-houkoku.pdf


必要に迫られて書かないといけないエンディングノート、その前に・・・


私は、ファイナンシャルプランナーとして約20年、お金まわりのご相談を受けてきましたが、エンディングノートに限らず、家計簿をつける、家計を見直す、子供の教育資金の積み立て、保険を見直す、住宅ローンの借り換え、老後資金の用意、資産運用を始める、など何か行動を要するときは、

必要に迫られないと人はなかなか行動しないです。


ちまたで安価で売られている「エンディングノート」でも書きとおすことができないのは、やらなくっちゃ?いつかね~と家計簿をいつまでもつけられないかつての私と同じではないかとと思っています。

その時の私は家計簿が続けられず、

今日明日、やらなければいけないことでもないし、困らないし、考えてもワクワクしないし、いるものはいるし、書けば書いたで、なんでお金貯まらないんだろう?というため息ばかり。

家計簿をまじめにつければつけるほど、ストレスになりました。



エンディングノートもいつまでもつけられない家計簿と同じでは?


家計簿も細かく完璧につけても、5%程度の誤差が出ます。家計簿をつけることが目的でなく、つけてどうするか?思い通りのライフプランを実現するために、改善するための材料でしかありません。

エンディングノートもかくことが終活のスタートですが、書き終えることが目標ではありません。

エンディングノートが書けない、全部埋まらないことを気にする前に、時間軸をずらして「人生の地図」を描く、「100歳までのライフプラン」を考えるほうが先かもしれません。




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