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雪割納豆のあれこれ⑲納豆汁(雪割納豆入り)最高の肉汁!

本日は納豆汁について。納豆汁と言えば、東北地方の郷土料理、特に秋田県や山形県の内陸部の食べ物という印象をお持ち方が多いのでは。また、季節的には冬のイメージが。11月から2月いっぱい、地元山形では、量販店や小売店で季節的に品揃えされる。そして温かくなる3月ぐらいから売場から姿を消していく。また、俳句では納豆汁は冬の季語として使われる。やはり、寒さの厳しい、東北そして冬のイメージです!
納豆汁は、納豆のとろみで冷めにくく、寒い冬に体を温める汁物として各家庭でつくり、食べられてきました。雪深い東北内陸部では、早春に七草を調達することが出来ない為、山菜などの干物・塩漬けといった保存食を使って納豆汁を食べ、1年の無病息災を祈る習慣がある。また山形県最上地域ではお正月に、荘内地域では「お大黒様のお歳夜」や大晦日に食べる習慣がある。納豆汁には日常的な面と神事的な面と、雪国の生活に深く結びついている歴史があるのです。また、江戸時代・江戸の街では納豆汁が庶民に好まれていました。そして、参勤交代や旅人のスタミナ源として納豆汁が食されていました。タンパク質・塩分そしてお芋など入れれば炭水化物と、1食でエネルギー源をまとめて取れる最高の汁物だったわけです。
ちなみに、私の好きな納豆汁は、納豆・味噌(納豆汁の素で代用)・豆腐・油揚げ・山菜・ジャガイモ・鯖缶を入れて作るのがおススメ。鯖缶の代わりに炒めた豚バラ肉を入れても美味!まさに最強の肉汁となります。なかなか、納豆汁を食べる場面も最近は減ってきました。地域の食文化を大切に繋いでいきたいものです。アレンジを加えながら今風に変化していく事も大切ですね。最後に下の写真は納豆汁の素を使った冷や汁めし。キュウリや大葉・ミョウガなどの夏野菜を加え、温かいご飯にサラッとかけて流し込む。これからの夏バテ防止や食欲がわかない時に最適です。ぜひお試しください。本日はこのへんで、お読み頂きありがとうございます。次回は記念すべき20話目。それでは良い休日をお過ごしください。
ゆきんこHP


納豆汁の冷や汁めし

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