なぐさめのように願いや喜びが運ばれる

 今日はちぐはぐとした日だった。しかし願いが微妙な形で叶うという日でもあった。

その1:アンパンマン

 30度を越える暑い日が続いた中、久しぶりに少しだけ涼しいかもしれなかった今日。私はようやくアンパンマンの映画に行くか、と思った。そして調べた。うすうす公開日より前に調べなければと思いながらも、目的のものをきちんと調べる、ただそれだけのことが今日まで出来なかった。
 私はこういった類のことが苦手。ちゃんと調べておけば良いようなことを整えておくこと。誰もやってくれないので自分だけが気にして調べて用意して、ということが子どもの頃からありもう疲れたというか。そういう作業に興味ある人やる人が身近にいない星の元に生まれた気がする。今回は単に忙しくて気持ちの余裕がなかっただけかもしれないけれど、うまくいかなかったときは悲観的な発想に。

 気になりながら調べていなかったことは前売り券と上映時間。前売り券はとっくに発売されており、公開前までしか入手できない。そうだろうなぁと思いながら調べなかった。それで、ローソンで特別なチケットが売っていたんだとか今さら知った。ちゃんとしたお母さんならこんなこと当たり前のようにやるんだろうなぁと自分の腰の重さにため息をついた。
 さらに上映時間も想定通りの日中の時間だけれど、この調子ではいい席どころかチビ子さんを連れて行くのはもう無理だなと思い、行くのをやめた。

 その後あきらめて「お腹空いた」という子どもに二度目のお昼ご飯を食べさせていたら、夫が出張から帰ってきた。出張先でもらったという粗品がアンパンマンのものだった。子どもは喜んでいた。

その2:美味しいおせんべい

 上映時間を見たあと気を取り直した私は、遠目に見て気になっていた公園に行くことにした。大き目の遊具がある。先週行く予定だったが、一緒に出掛けた夫が暑いししんどいと言うので寄れなかった場所。夫のいない今日行くか、と決意したところ思いのほか夫は早く帰ってきたので一緒に行くことにした。
 出かけついでに出張土産を夫の実家に届ける。すると、デザートをいただいたり前から娘に買ってあげたいと相談されていた絵本を出されたりと中々帰れない。疲れて投げやりな気持ちになりそうになる前に何とかお暇できた。

 そして最大の難関、娘。子ども乗せ自転車の方を夫に運転してほしいと言う。一人乗りは夫の自転車で、クセがあり乗りにくいので私は乗りたくない。怖いし。「それだとお母さん行けないよ?」と夫は色々話しているが娘は言い出したら聞かないので無理そう。夫に娘を任せ、私は帰ることにする。

 しかし途中、せっかく出掛けるつもりだったのだからと図書館に行くことに変更。その道「あぁ、なにか本を読みながら美味しいお菓子が食べたい。甘いものでなくしょっぱいもの。おせんべい」と思ったがコンビニに行くのも面倒で、チョコレートがあるからいいやと本だけ借りて帰ってきた。

 家で久しぶりに本をゆっくり読んだ。娘と夫が帰ってくる前に一冊と少し読めた。くつろいでいると、インターホンが鳴る。引っ越してきた方だった。ご挨拶にといただいたのはおせんべいだった。

 というようなことがありました。”アンパンマンの特典””本を読みながらのおせんべい”と物やタイミングがズレながらも叶いました。
 夫のお母さんの選んでくれた本は娘も気に入ったようだし、子どもと一緒だとゆっくり見れない図書館では「この類の本はこのコーナーにあったのね!」と発見をしたりと、色々と嬉しいことがあった。大きな何かになぐさめられてもらっているようだ、と感じた日だった。あるいは励まし。

追記:西日本の大雨について少し覚え書き。
 夫の実家にて、親族の方々の状況を教えてもらった。避難した家もあるそう。九州、中国地方と西日本に親族が多いことを改めて感じた。お母さんはテレビのニュースを見ていて「あれ、ここひょっとして」と思い当る人の住所を確かめて連絡したりしたそうだ。
 うちの母も同じように、知っている方の実家が浸水したことを聞いたりで胸を痛めている。母方は広島なのだ。私もニュースを見ながら気になる地域になるとじっと見る。見覚え聞き覚えのある地名は出ないかと。ただ、子どもがいるので長くニュースを見ることができないのがこういうときつらい。大阪の地震のときも。手っ取り早いから久しぶりにFacebookにログインしたら、無事です報告がまとまっていてわかりやすかった。

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