【旅の記録】GW 東北地方編

長い休みがあれば旅に出たい。
たったひとりで知らないところで彷徨いながら、新しい何かに触れたい。
でも、まだまだ海外には行けないし。


そうだ、自分にとって1番『旅』という言葉がしっくりくる、あの場所にしよう。

そう思って東北行きのチケットを買った。

✳︎出発前夜✳︎
東京から青森まで夜行バスで向かう。
合計12時間て海外か。。
でもそれは、安いだけじゃなく、暗闇の中を進む冒険感や、狭く十分に身動きが取れない中で蘇る懐かしい旅の記憶などを与えてくれる、唯一無二の好きな乗り物であって。
いくつになっても、夜行バスを楽しめるおとなでありたいな。

窓側に当たることをひたすら祈る



✳︎1日目✳︎
青森駅に到着。
まずは癒しを求めスーパー銭湯へ。
その次は暖を求めセカンドストリートへ。

??

そう、5月の東北はまだ寒い。
なのに、バッグの中身は半袖Tシャツ、半袖Tシャツ、申し訳程度のフードがついた上着。。
寝落ちしながらパッキングした自分に、これほど絶望したのは初めてだった。

一方、日本の端にまで出店してくれているセカンドストリート様、ありがとうございました。
お陰で生気を取り戻した私は、ねぶたの迫力と厳かさを感じることができました。

セカストのおかげで出会えた世界観

・青森市内



✳︎2日目✳︎
今日は山内丸山遺跡→弘前コース。
遺跡なんて、小学生の頃の社会科見学ぶり。
当時、ツルッツルに勾玉を磨く事にしか楽しみを見いだせなかった少年が、自らの足で遺跡に向かうとは。
ただ、20代も折り返した今、感じるものは当時と全く違ってて。

想像力が増したからなのか。それとも、遺跡が僕でも楽しめるような仕掛けをたくさんしてくれてるからなのか。
どちらにせよ、感嘆の声が漏れ続けた1時間ちょいだった。すげぇ。

弘前城も忘れずに

・山内丸山遺跡
・弘前公園

✳︎3日目✳︎
青い森鉄道で八戸へ。
着いたらまずは海鮮市場に向かう。
どこに行っても必ずある市場、海沿いの地域だとこんなにも身近な存在なのか、、?
そして見たことない魚やよく分からない物体との遭遇、、
水族館に、市場で売ってる魚達を大量放流してくれないかなぁ。鰤やメバルや真マスが水槽いっぱいに泳いでたら、なんて想像してしまう。

P.S. 水族館?にて。愛おしすぎる説明文。

「ピラニアに自分を似せることで身を守るベジタリアン」

・東北温泉
・八戸中央市場
・蕪島

✳︎4日目✳︎
宮古駅に到着した時、選択肢は2つ。
①バスで浄土ヶ浜に向かう
②歩いて魚市場に向か

躊躇なく②を選択した僕。
海鮮丼をどうしても食べたかったから、、、

2時間後、僕は往復10キロの道を歩いていた。

15時という時間にも関わらず、市民権を得た海鮮丼は大行列。意志の弱い自分はその光景をみた瞬間即断念。そして時計を見ると、ちょうどバスは出たばかり。次は2時間後を指していた。。

二兎追う者は一兎得ず。
いや、一兎どころか得たのは天罰?
まさか此の期に及んで食欲に支配されるとは。

歩数系は、またしても3万歩を突破していた。
1人旅になるのは必然的なことなのかもしれない。

いくらなんでもどストレート過ぎ?

・龍泉洞
・浄土ヶ浜

✳︎5日目✳︎
今回の旅の最大の目的、震災津波伝承館と平泉の中尊寺。
やっぱ楽しみな事は最後まで取っておくのが1番。(計画性のなさ過ぎて無理やり最終日にぶち込んだ)

隣の親子の会話がすごく印象に残った。
「また○○くんがもう少し大きくなって来よう」

自分は、今しか出来ないかもしれない事を、今思う存分楽しめてるんだなぁ、と。

ただ、東北のバスは、そして時間は、甘くない。
今日こそは2時間後のバスにならないよう、小走りで次の目的地へと向かった。

休日の僕とは思えない、5時起床

・震災津波伝承館
・平泉


今回の旅のテーマは何だったんだろう。
終わって思う事は、行ってよかった、に尽きる。

今、1人だから感じれることはあったんじゃないかな。東北の飲み屋は毎晩が大好きな時間だった。いっぱい誰かと話す訳じゃなくても、何となくあったかい空気で満たされてて。
震災についても、住んでいる人達がどう感じてて、そして今どう思うか、5日じゃ分からなかった。
ただ、街や風景が、自分達に想像力を与えてくれた。
今回旅した地域の空気や文化を感じることができたのが、この充実感になっているのかもしれないな、と今書きながら思った。
そして、また少し、自分の世界が広がった気がしている。

毛蟹と栗蟹

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