ノリと勢いとタイミング

学生の頃よく言われた。

「恋愛はノリと勢いとタイミングだから!」

頷きながらも結局何もできず、気づけば卒業を迎えたのを思い出す。


当時、自分から遠い世界の言葉だと思ってた。
いや、自分に正直な心を聞いてばかりで前に進めないのは、今もかな。


ただ、角度を変えてみると、実は1番自分を表している言葉だったりして。

今までアリよりもキリギリスのように生きてきた。何とかなるさ、で生きてきた。
結局何とかなったし、自分が叶えたかったことは全て叶えてきたと思う。

そんな自分が今、迷っている。
仕事について。今後について。

入社して5年くらい。
仕事も楽しくて、人に恵まれてて、多分、これ以上良い環境を望むとバチが当たる。

カッコつけると、ここ1年は“責任感”で続けてきた。
自分が持っているプロジェクトが終わるまでは、中途半端で投げやりにするのが嫌だった。
追われるような日々の一方で、充実していることへの安心感や、満足感があった。

ただ、遂にそのプロジェクトも終わりスッキリした自分。
いつ辞めてもいいはずなのに、すぐには決断できなかった。
何なら、次の何らかのタイミングを図っている気がする、、、

色んな邪念も入った。
現実を知ったが故の未来への恐怖心。
スケジュールに沿ったような人生計画。



自分が本当にしたいことは何だろう?何だっただろう?

僕はフランスに滞在したいと思っていた。

人生は多分、短い。
何よりも、自分のしたいことができるルートを、最短距離で走るべきじゃないか?

ノリと勢いとタイミング。
あぁ、やっぱり自分の人生にはこれが必要かも。

まぁ、フランスに行ったとしても落ち込む日はくるだろう。
何でフランスに来たんだろう。いつ帰れるんだろう。
そう思う日が来るだろう。


ただ、これは将来の自分にも残しておきたい。
しんどくなった時のために。

多分安定した道を進むために遠回りしていたら、後悔していたと思うよ。
だって今までの人生で打算で動いてよかったことないじゃないか。素ではない自分を演じたことに後悔したじゃないか。

そう。だから自分の気持ちに正直になろう。
そんなこともあったね、と、きっと笑える日が来るから。


何となく、もうそろそろ動く時だよ、
そんな声が聞こえる気がする。

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