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読書記録|オリバー・バーグマン著『限りある時間の使い方』
手に取ったきっかけ
やりたいこと・興味があることはたくさんあるけれど、仕事やそのほかの”やらないといけないこと”のせいで時間を割けないことに不満を抱いていたり、その一方で、時間がないと嘆きながらSNS→YouTube→LINE→SNS…の無限ループから抜け出せず「時間を無駄にした」とあとから自己嫌悪に陥ったりと、”時間の使い方”の課題感はいつでも感じていた。
そんな時に、Kindleストアで”全米ベストセラー”の文字をみて、藁にも縋る想いで手に取ったのがこの本。
刺さった言葉
“時間の使い方”というと、いかにタスクを効率化することより1日にこなせるタスク量を増やすか、といった方向性のHow to本が一般的。
一方でこの本では、すべてをこなしたいという誘惑をふりきって必要なことだけにフォーカスできるようなマインドセットをもっていくためにはどうするべきか、ということにフォーカスをおいて語られており、この点が他の“時間の使い方”に関する本とは違うユニークな点だと思う。
ここ数年、人生やキャリアのなかで成し遂げたいことや手に入れたいモノを自分の手の中におさめることに必死になり、自分自身をないがしろにしたり、誰かと過ごしているときもどこか心ここにあらずの状態でその瞬間に向き合いきれないことがあったりした。「そのときにこの言葉に出会えていたら」という言葉があったのでいくつかご紹介。
必要なのは効率を上げることではなく、その逆だった。
すべてを効率的にこなそうとするのではなく、すべてをこなそうという誘惑に打ちかつことが必要だったのだ。
反射的にタスクをこなす代わりに、すべてをやりきれないという不安を抱えること。やりたい誘惑を振りきり、あえて「やらない」と決めること。
実際、人生のあらゆる瞬間はある意味で「最後の瞬間」だ。時は訪れては去っていき、自分たちの残りの時間はどんどん少なくなる。この貴重な瞬間を、いつか先の時点のための踏み台としてぞんざいに扱うなんて、あまりにも愚かな行為ではないか。
これから意識したいこと
これからキャリアを醸成していく20代の社会人として、現代の資本主義的な世界を生きている限りは、目標を手に入れるために”やらないといけないこと”を詰め込み、がむしゃらに片付けていかなくてはならない時もあると思う。けれど、”やらないといけないこと”だけにフォーカスをしすぎて、心の余裕がない状態をデフォルトにしないように心がけたい。
「未来の種まき」だけにとらわれず、「いま」にもフォーカスをして生活する
意識的に「やること」「やらないこと」の取捨選択をして、プライベートライフにも目を向ける余裕をつくる
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