2023/3/28 ビョークのライブ感想とか。

ゆきちゃん節がこの後炸裂する前に先ず何よりも先に書いておこう。

泣いた。素晴らしかった。

今回のライブは2系統あってオーケストラ編成の「オーケストラル」と、映像と光のライブ「コーニュコピュア」になる。東京公演3回、21日、28日、31日、すべてのチケットを取って臨んだ。

会場は東京ガーデンシアター。ってゆーか「有明」ガーデンシアターにしてくれよ。まぎらわしいよ。
実際に会場で「間違えて恵比寿ガーデンプレイス行った。誰もいなくてあわてて有明に来た。間に合ってよかった」という会話が聞こえたほど。

初見の場所にはある程度駐車場の構造とか下調べして臨んだがやっぱり難しかった。巨大駐車場では帰りにしっかり迷子になり自分の車がどこにあるかわからないあるあるを展開。すぐそばのはずなのに車が無い。うろうろして「もう一周してみるかー」と思った瞬間思いもよらぬ方向に車を発見。次回は適当な記憶に頼らないように駐車番号をスマホで撮影しようと思った。こんなんデートだったら間違いなく雰囲気悪くなるわと思った。他にもウロウロしている人がたくさんいて、まさに巨大駐車場あるあるだった。

会場の座席はど真ん中だが2階バルコニー席。オペラハウス構造になっており、どの座席でも舞台が見える、は本当だった。
しかし座席が死ぬほど狭いことに驚きを隠せなかった。とてもじゃないが席にたどり着くには沢山の着席した人たちのヒザをまたぎ倒していかないとならない。まぁこれも会場あるあるか。

開演し、オーケストラの生音とビョークの生歌に圧倒されて開始2曲で涙がポロポロと。しかし完全にライブの世界にどっぷり沈んだところでなんと3曲目が開始した直後にどっかの遅れてきたバカが座席をまたいで目の前をまたいでいく。急に現実に引き戻されて、最高の夢を見ていたのに急に叩き起こされるくらいの感覚でめっちゃテンションが下がる。
いやいや、遅れるのはしかたがない。そういう時は曲間のインターバルで一気に動くんだよ、と。頼むよ。さすがにこれはヤベーとなったのか、次回の公演では座席入り口に「曲が始まったら動くな、インターバルで係員が誘導するから」との張り紙が。そりゃそうだろ、となる。

どうでもいい話で左隣の女性の方はとても品が良く、僕よりも前に既に着席、微動だにしない。うーん、育ちが良い。右隣の男性はビール片手にやっている。気持ちはわかるが座席が狭いので酒の独特のニオイが都度ぷーんとくる。僕はとても神経質なのでそういうのがいっちいち気になる。

オペラハウス型の会場で音響的にはど真ん中だったのでかなりいいい位置にいたはずだが、音響は大したことなかった。しかしライブはすごかった。オーケストラを従えて、生歌一本で圧倒してくる。キラーチューンに他ならない「ヨーガ」、そしてやっぱり締めはそうなるんですねビョーク様と超キラーチューンの「ハイパーバラッド」で完璧に終わる。やっぱり楽曲の持つ強さが半端じゃない。最高だった。

ライブの感想は最高の一言。その他の印象としては会場の座席の狭さがやはり印象的だった。もちっと広く作れないもんですかね。開演中の移動は100%無理だし、せめて屈みながら「前ごめんなさい」とか言いながら通れるくらいの広さに。

そして行きに一発、高速を降りたところで完全に右を目視せずに車線変更をかましてきた車に当たりそうになる。ミラーの死角にいるときに右を目視しないで車線変更しようとすると実は隣いま走ってるんですけどあるある。頼むから目視してくれよと。
しかも帰りの高速でも一発同じことをかまされる。いやいや、並走してませんよ、追い越してる最中ですよ。お願いだから一回右見て。危ないったらありゃしない。

しかも、帰りの高速で追い越しのために右車線に車線変更の準備をしているところ、右車線に大型トラックが。その後に入るためにトラックが追い抜く際に右ウインカーを出したら思いっきりクラクションを鳴らされる。いやいや、見えとるがな。
しかもこの高知ナンバーの運ちゃん、かなり気が立っていたらしく、その後に右車線から追い抜こうとすると右に来てブロックしてくる。そういうのは全然余裕なので切り返して左からスイっと抜くとまたもやクラクション。どうしたいねん。脳内に?マークが。

そんなんで夢心地のコンサートの帰路の余韻も、日本のクソ現実を具現化したようなクソゴミ道路事情によって吹っ飛んでしまう。これはよくない。

そして本日の「コーニュコピア」。

ライブの感想は何度も言うが「素晴らしい」の一言。
かねてから思っている、音楽による最高の体験はビョークがもたらしてくれていると信じてやまない。音楽によって見れる景色、感じられる感覚の最高潮とでも言おうか、そういう認識をしているが、まさにそれが目の前で具現化している、そんな舞台だった。

とにかく書いておきたいことがいっぱい。
すげー良かったなとまず思ったのが、前回にオーケストラルを体感していること。会場の雰囲気、曲構成を体験していて、それの対となるようなライブなので、そもそもの良い意味での体験の比較ができる。

しかもさらに、2日後にもう一回観に行けるという心の余裕がある。そんな状況からかなり心に余裕をもって臨むことができた。かなりリラックスした気持ちで入場する。

誰も見ていない日記なので内容を書いてしまうが、今回のライブで素晴らしいと思ったのは、最新アルバムの楽曲に偏ることなくオーケストラルと併せてオールタイムベストのような楽曲構成になっていた。

「ヨーガ」「ハイパーバラッド」はオーケストラルで。荘厳すぎる名曲「ペイガンポエトリー」はオーケストラルではやらないんか、と思ったらやはりコーニュコピアで。逆にコーニュコピアでは「ヨーガ」「ハイパーバラッド」が無かったので、コーニュコピアだけを観た人は超定番曲が「ないんだ!?」とかなり驚くことになる。

そんな中でどちらでも演奏されたのが「イゾベル」。この曲すげー好きなんだろうな、ビョークが。コーニュコピアではライブで聴けて悶絶するほど嬉しかったのが、アルバム「ユートピア」の冒頭でのひっくり返りそうになる激ヤバ曲「アライセン マイセンス」が。マジで涙が落ちるのと同時に肩が震えるという体験をした。びびった。

あとは、ライブのスタートは日本の声楽団による「さくら」からスタートしたのだが、ビョークが登場しないのでしばらくみんなぽかーんとなる。しかしそこは皆ビョークのファン。これはビョークから日本に対する親愛の贈答であり、これでリアクションが薄いとイケない、最悪ビョーク様の機嫌を損ねる可能性まであるので、声楽の2曲目からはみんなで大歓声で迎える。さすがみんなわかってる。
でもビョーク様、日本人による日本曲の歌唱は僕ら日本人はいつでも聴けるんです。ありがとうございます。

でもこれでよかったのが、会場の音響がかなり良いことに気が付いた。マイクを通さない合唱でこれでけキレイに響くものかと。後ろの席の人が開演前に「この会場は音響がいいんだよ」なんて話してて、オーケストラルでそうでもなかった僕は「いやいや気のせいだよ」と思っていたが、よい音響だった。
座席も初めから狭い、とわかっていたの現地で驚かずに落ち着いた気持ちで着席できた。

しかしとても残念だったのは、今回のライブは映像がかなり重要な要素だったのだが、右寄りの座席からは舞台を正面から観ることができないので、映像に関しては全く実体験が出来なかった、と言っていいほど。

真正面から観ることを前提に映像が構成されているので、右寄りや左寄りの人は映像の左右のバランスが取れず、体験できない。視野角のずれた液晶を見るようなものだ。特にレースのカーテンに常に覆われてそこに映像が照射される場面が多いので、レースのカーテン自体が横から見ると格子模様になってしまい、映像が正しく見えない。なのでコーニュコピアは、正面に近い座席の人しか本当の意味でのライブ体験は出来ない。

次回の座席も同じく右寄り、でも救いなのはその先頭なので舞台はダイレクトに観ることができる。映像が見れないことが既に解ったので、次は映像を見ることは捨てて、ひたすらビョークの舞台に集中しようと思う。

いやー、本当によかった。正直、チケット高いし、さすがに3発はやり過ぎたかと思ったが、むしろ逆だった。これが大正解だった。とくにオーケストラルとコーニュコピアはどっちかだけだったらアカンかった。そして次のコーニュコピアの構成がすごく楽しみ。曲構成が変化するのかなぁとか。

しかし現実的には、コーニュコピアは遠くてもいいので正面の席で観たかったし、逆にオーケストラルのほうはステージが良く見える右寄りでもよかったかなぁと。なんて座席的な感想も。

しかしいつもビョークのライブを観ると、あと何回、死ぬまでにビョークのライブを体験することができるだろうと考えてしまう。もしかしたらこれが最後になるのかも、といつも思う。

死ぬほど良かった。また来日公演があれば何としてでも参加する。もしチケットが確保できなかった場合は東京以外の公演も視野に入れよう。っていうくらい素晴らしかった。なんかもう本当に生きててよかったがリアルに感じられる舞台だった。

東京ガーデンシアターは、確かにどの席からも舞台がしっかりと見える。武道館とかに近いし、それ以上かも。席が狭いのを我慢すればアリな会場なのかもしれない。
正直、横浜アリーナとかだと行く気がしない。ステージ見えないもん。

そして勝手知ったる帰り道。軽快に最寄りの出口を出てからが大変だった。前回もとんでもない所に降ろされるなと思って警戒していたが、割と近所なのに見事に繁華街の交差点の左折に失敗し、一通だらけの路地に入り込み、最終的にかなり近所の石川町で対向車線を間違って走るというトンデモ事態に。普段進まない方角に放り出され、普段通らない方角から自宅に行こうとしても繫華街の道路の構造上、行きたい方向に行けない。

そして気が付くと、対向車線で信号待ちをしていたらしく、右折車が頭に?マークを付けて曲がってくる。こりゃいかんと強引に左路地に脱出。またもやトラックにクラクションを鳴らされるという事態に。うん、それは鳴らしてもしょうがない。でも察してくれよ、対向車線である右隣に僕がおんなじ方向を向いている時点でだいぶおかしかったはずだ。いやー、もう笑うしかなかった。

そしてこんなことを思った。一人でよかった、と。
前回のノールック車線変更でぶつかりそうになる車、やたらクラクションを鳴らすクソ馬鹿トラック、駐車場で止めた場所が解らず迷子、挙句の果てには自宅の近所で対向車線逆走。こんなん、もし素敵な人とのデートだったりしたらもうプライドはズタズタになってしまう。一人なので何があっても「おいおいカンベンしてくれよ」なんつって笑って済まされる。

一人はいい。家に帰ってくるとほっとする。そして、愛すべきくだらない日常が口を開けて僕を待っている。明日はまた足立区の業者に格安で落札したパチンコ機を引き取りに行く。しょーもない、くだらない、これが帰るべき現実だ。そしてそんな現実をわりと愛でている。

ライブは夢でいい。夢心地でいい。非現実なのがいい。

あー、もう一回コーニュコピアにいけるってのがたまらない。最高。

ルート等の動き自体は至極スムースだったので、次回はほぼパーフェクトな行程になりそうだ。行きの道もナビにそのまま従わず、あえて高速上で渋滞にハマるルートを選んだのも正解だった。どうせ渋滞するなら信号の多い下道よりも、高速の左車線でのんびり渋滞にハマりながら出口を待っていた方が気も楽だ。駐車場に着いたら場所の番号をカメラで撮ったので1秒たりとも迷わなかった。こうやって学習していくものだ。

気分がいいのでまだ色々と書いておこうとしていることがあるが、もうそろそろ休もう。



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