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エッセイ・詩など

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たまにぽかんと浮かんだ思いや言葉をエッセイ・詩にしています。 できるだけ、シンプルに伝わりやすい文章を目指して。
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2023年10月の記事一覧

再生

朝さんぽ

朝のさんぽは、心を整える時間 神社の結界に入ると 穏やかな空気に包まれて 喧騒な時間に忙殺されている心を リセットして余白をつくる 自分だけで出来ることは ほんの少ししかないことを感じながら 大切なひとのことを思う 気づけば、いろいろ考えて 自分の心に負担をかけていたり 余裕をなくして、 自分のことしか考えなかったり 腰を据えて 出来ることを精一杯やってみる つまるところ、 それしか出来ることはない。 小さい頃、好きだった絵本のセリフ 「ま、ぼちぼちいこかということや」 池の鯉さんが呟いているみたい 歩き出すとまた 今日も一日頑張ろうと 心のスイッチの音が聞こえた。 ©️2023 Mahalopine

茶の木に花咲くひととき

神社の石段の側に茶の木がある 毎朝、急な階段を登ってお参りをして 帰り道、階段を下るときに茶の木を見るのが楽しみのひとつ。 先日も立ちどまって眺めていると ふと、茶の木に花が咲いていることに気づいた 渋いお茶色の固そうな実とは違い 柔らかな白い花びらの中に 優しい黄色のおしべとめしべが ふわっとひらいている 思わず顔がほころんで笑みがもれる お茶の薫りがしてきそうな 朝の柔らかな時間。

ひとときの朝焼け

土曜日がはじまった。 5時10分起床。 今日もラジオ体操にいこうかと早起きしたら── まだ外は真っ暗 手を洗って、顔を洗って、歯磨きをして、うがいをして、 筋トレをする前にベランダに出てみると さっきまで夜みたいだった空が明るんできていた ──朝焼けのはじまり ぬいぐるみ達も早起きしていたので ベランダで朝焼け鑑賞開始。 みるみるオレンジになってきて── ほんの数分の間だけ 透き通るようなオレンジ色の空が広がった 早起きは三文の徳──とはいったものだけれど この空