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エッセイ・詩など

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たまにぽかんと浮かんだ思いや言葉をエッセイ・詩にしています。 できるだけ、シンプルに伝わりやすい文章を目指して。
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2021年6月の記事一覧

オンライン化で失われたもの 〜社内会議の臨場感・緊張感

先日、同じタイトルで、オンライン化により学校の授業の緊張感・臨場感が失われているという記事を書いた。 授業がWEBベースで効率的になった反面、生徒がよそごとしてさぼったり、先生もPCの前で淡々と説明するだけで早々に短い時間で授業が終わっちゃったりと、悪い点も目立つようになってきているらしい。 このような「オンライン化で失われたもの」は、社内会議でもあるように感じる。 人間の営みは、ただ単に効率化・合理化すればいいというものではないような気がしてならない。 何をしていても

【詩】緑のあじさい

マンションの玄関先の 自分とおなじ6月うまれの 真っ白なあじさい。 おおきな緑の葉っぱを元気にひろげて いっぱい雨をすいこんで 「じとじと天気は気持ちいいよ」って言ってるみたい。 真っ白な小さな花びら たくさんの花があつまって 大きな花束をつくる 「なんかハートのかたちみたい」と思わずつぶやいた。 朝から晩まで咲いている 毎日まいにち、さぼらずに咲いていたから 真っ白な花びらがだんだん緑にかわってきた 「ちょっとつかれてきたのかな」と心配になる。 いまは緑のあじさい。

【エッセイ】「樹液の香り」と小学生時代の思い出

朝の日課のウォーキングで外堀沿いの緑道を通っていた時 木々の「樹液の香り」が漂っていた。 「もう夏が近いな〜」と思いつつ・・ 小学生の頃にクワガタやカブトムシを探して、 林や森にいっていたことを急に思い出した。 小学生時代の帰り道のクワガタ・カブトムシ探索学校の帰り道、夕方あたりの森の中 「樹液の香り」を目指して探索する。 鼻をきかせてクンクンして、樹液がでてそうな木を発見すると いつもの慣れた手順でクワガタ・カブトムシのチェック開始。 ① ゴツゴツした木のくぼみをほ

【エッセイ】父の日のお父さんからの電話

今日は父の日。 地元のお父さんから、プレゼントのお礼の電話があった 子供の頃、母の日にはお花を贈ったりしたことはあったけれど 父の日には何もあげたことはなかった なんか、男同士でプレゼントするのは照れくさかったから。 でも、結婚してからは、家内の両親含めて 父の日もプレゼントを贈るようになった それ以来、父の日には電話がかかってくる。 「元気か、届いたわ、ありがとう」 プレゼントのことよりも、久しぶりの親子の会話 お父さんも、男同士で話すのは照れくさいから お酒が入

【エッセイ】植物と一緒に暮らしだそう🍀

「玄関先でお出迎えしてくれない一輪挿しの花」 ひとりで帰ってきた時 ただいま〜と心で呟くと 玄関に置いておいた 一輪挿しの花がお出迎え。 「朝方よりも開いて大きくなってるな」 一輪挿しの花は お出迎えしないで、よそ見して 窓から溢れる光の方に 花びらを大きく広げる 「朝と夕方で、ここまで花が開いて動くんやな、すご・・」 同じDNAを持って生きている生命体 当たり前なんだろうけどあらためて凄さを感じる 生きている花は、綺麗なだけじゃなくって 生命の息吹が迫力になって

オンライン化で失われたもの 〜授業の緊張感・臨場感

大学の教授とお話しをしていた時にふと考えさせられたこと。 授業もオンライン化に伴い、いい点と悪い点が明確になってきている。 感染対策で三密を避けるため、非対面のオンライン授業が増えた私たちのビジネスでも、Web会議で商談や打ち合わせが増えたのと同じで、大学の授業も”Web会議化”している。 海外サービスはアカデミック向けには、超格安になるものが多い。 世界最大手のZoomが「教育機関向けプラン」として、時間制限解除など柔軟なサービスを展開しているため、結構な勢いで「Zoom

【詩】大人の誕生日

誕生日 記憶にないずっと前の日 日曜日の朝の早くに生まれたらしい 十代の誕生日 子供の特権フル活用で ここぞとばかりに物欲の塊になって 二十代の誕生日 欲しいものは自分で買ったり ケーキよりもお酒にかわって 三十代の誕生日 もういい大人になったつもり おめでとう、って言われて照れくさい 四十代の誕生日 もう、めでたいという歳でもない プレゼントとかなくなって 四十代半ばになって 誕生日には 静かな時間に心を無にして ちょっと間をおいて 『自分』のことをなんとなく