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VRの世界で「埋まる」
ワールド探索に関係あるのかと言われたら、そうではない記事(というか詩)を書きました。
※この記事上のVRとは主にVRChat内の事を指し、現実とは我々が生きている現実世界の事を指しています。
※このnoteは #ワ探アドカレ の23日目の記事です(記事一番下部にアドベントカレンダーを貼っています)
考えたら前の記事から1年経ってしまった
僕はVRの世界に来てから3年半位経つ。
VRの世界は沢山の素晴らしいワールドがあるし、沢山の素敵なイベントが開催されている。
メタバースと呼ばれて紹介される華やかな世界のそのすぐ脇に
何ともシュールで「愛すべき」現象がVRの中では起こっている。
今回の記事はそんな現象の一つを紹介したい。
まずはこの写真を見て欲しい
![](https://assets.st-note.com/img/1671526773186-PuJlOOqNXQ.png)
柱に人が埋まっている。
VRの中でちょくちょく見られる光景だ。
VR空間に入ると、その仮想空間を構成する沢山の壁、柱、物がある。
物がまったくない仮想空間でも地面はある。
通常ではそれぞれに衝突判定があって、物にめり込んだり埋まったりすることが出来ない。
勿論その判定があるからこそVR空間の中に立っていられる。
しかし衝突判定がないとそこに物があっても中に入れてしまう。
衝突判定があったとしても現実側で移動すると中に入れてしまったりもする(上記画像の場合はこちらだ)
人が物に埋まる。
仮想空間の製作者の方からすると眉間にしわを寄せる現象かもしれない
けれど僕はこの現象が好きだ。
「埋まり人(びと)」と呼んでいる。
![](https://assets.st-note.com/img/1671529699061-qbeBj3xiOw.png?width=800)
埋まりたくて埋まっている人は少ないと思う。
時にはHMDを付けたまま寝てしまって、時には少し席を外してて
予期せぬ時に人は埋まる。
何故好きなのか、と言われると
とにかくそのシュールさ、そして味わい。
沢山見ているとその埋まり方の芸術点みたいなものが気になってくる
良い埋まり人、なるものが何となく形成されてくる。
どういう姿で埋まっているのか。
勿論全身を出して埋まっている場合もあるが、どういった部分を出して埋まっているか
冒頭に紹介した写真の埋まり方は芸術点が高い(と思っている)
柱の角で、それぞれの面からツインテールが出ている。
アバターの体と柱の造形が一体化し、絶妙なバランス感覚を感じる。
言わずもがな現実では壁の良い埋まり方などはない。
![](https://assets.st-note.com/img/1671767509125-Fq5inOedeo.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1671792590278-qKyNxJScHa.png?width=800)
そして前回トラッキング飛びの記事の時にも書いたのだけれど
VRの中の没入感から一瞬覚めてしまう瞬間というのが何とも生々しくて好きだ。
VRの世界の表現は進んでいて、没入感がとにかく凄い。
本当は存在しない壁や柱、床、オブジェクトが質量を持って存在しているように感じる。
しかし人が埋まった瞬間に、その質量は本当は存在しなかったことに気付かされる。
VRをやっていて現実に気付かされる瞬間だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1671794179376-6RZskNMM84.png?width=800)
VRの中には無数のドラマチックな世界が拡がっている。
大規模なイベントに沢山の人が思い思いの姿で参加している。
僕はワールドを制作したことは無いのだけれど、凄まじい技術を持った素晴らしいクリエイターの方々が、とんでもない世界と人々の姿を作っている。
ある種計算されつくした世界だけれど
しかし人間が入る以上予期せぬことは起こる。
こういった予期せぬこと、エラーと呼ばれる部類のことだけれどなんだかアナログチックというか、ほほえましく感じるのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1671530823913-JJdIcK98Yj.png?width=800)
ということで埋まる事に対する愛だけの記事だったけど、どうだったでしょうか。
内容としては薄いかもだけど笑
メタバースの世界の中では変な現象も色々起こっているので、是非是非訪れた際は見てみて欲しい。
現実世界で人が壁に埋まってるのなんてなかなか観れないし。
前に一度イベント中にそこに置いてあった家具の中に入ってじっとしていたことがあったのだけど、なんだか少し落ち着く場所だった。
VRの世界はとにかく情報量も技術の進歩のスピードも凄い。
勿論ワールドの世界観やイベント中などは配慮は必要だけれど、
沢山の情報になんだか疲れてしまったらオブジェクトの中に入って、そこで休むのはいいかもしれない(まーHMD外して休むのでも良いんだけど)
いずれVRが進んで壁に本当にめり込めなくなった時に、「埋まり人」は古き良き時代の現象になるかもしれない。
ってこれも前書いたか。
![](https://assets.st-note.com/img/1671767987316-ZMZ22L6MIf.png?width=800)
ちなみに前のトラッキング飛びの記事はこちら
最後に本記事の写真の掲載許可をしてくれた
YAMADAの兄貴、tktkさん、やまみーさん、あべさんに感謝を。
本記事は掲載されている画像を馬鹿にする意図は一切ないけれど
シュールで面白いなとは思うので、何か気に障る記述があればご一報ください
※このnoteは #ワ探アドカレ の23日目の記事です
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