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人がくしゃくしゃに!? 愛しきトラッキング飛びの世界

※このnoteは #ワ探アドカレ の24日目の記事です(記事一番下部にアドベントカレンダーを貼っています)

今回の記事はワールド探索に関係があるかといえばそうでは無いし、
発表日のクリスマスイヴには更に何にも関係がない記事だ。

人によっては載せている画像を暴力的に感じたり不気味さや恐怖を感じるかもしれないが、
そこはどうかVRにハマった一人の人間のただの好奇心、そして戯言として暖かく読んでいただければ幸いです。

※この記事上のVRとは主にVRChat内の事を指し、現実とは我々が生きている現実世界の事を指しています。

この記事ではVR空間で起こるとある現象を紹介したい。


まずこの写真を見て欲しい
これはVR上で撮影したアバターの奇妙な?ポーズだ

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VRの世界の中でしばしばみられる現象がある。
隣で楽しく話していた人の腕や脚があらぬ方向に飛んで行ったり
腰を軸に空中に飛んで行ってしまったり
急に水圧で圧縮されたように体全体がくしゃくしゃになったり
現実ではみれないような体の動かし方、関節の曲げ方をアバターがする現象
トラッキング飛び(※)、などと呼ばれている現象だ。

※主にエラーなどで起こる偶発的な現象がトラッキング飛びと呼ばれている

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(腰を中心に空中に飛んでいってしまっている)

勿論現実側での人の体がこのような形になっているわけではなく
これは現実世界の本人とVR空間でのアバターの動きをリンクさせる為のモーショントラッキングが原因で起こる。

VR機器は頭に付けるHMD、両手に持つコントローラー、あとはトラッカーと呼ばれる機器を体に付け、
頭、両手両足、腰などの位置を認識させてモーションキャプチャーをする(※フルトラッキングの場合)
現実世界の本人とVR空間でのアバターの動きをリンクさせる。

しかし当然脚だと認識させているトラッカーを手で持つとVR上のアバターの脚が手の位置に来るし
頭につけているHDMを外して地面に置くとVR空間ではアバターの頭が地面に行ってしまう。
アバターを動かしている本人が、VR機器を外して床に置いてトイレなどに立ってしまうと
VR空間上のアバターは地面でくしゃくしゃになってしまう。

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(体に付けているVR機器を全て外している状態だろうか)

尚、このモーションキャプチャー自体のエラーなどでも偶発的に両手両足、腰などがあらぬ方向に行ってしまったりする。
最初に載せた写真のアバターのポーズは、両手両足、頭、腰があらぬ方向にいってしまうことによって起こる。


勿論この現象はVR世界ではなるべく起こらぬよう避けられているのだけれど
僕はなんだかこの現象に惹かれてしまう。

MVまで作ってしまった

弁解しておくと、僕は別にくしゃくしゃになる現象に対しての特殊な性癖があるわけでも
勿論人をくしゃくしゃにしたいなどという危険な欲求があるわけでもない。
VR内で起こるシュールかつなんだか味わい深く、そして生々しい現象として
面白さを感じてしまうのだ。

ここからはそのシュールさ、生々しさ、という二つについて話していきたい。

シュールさ

説明不要という気もするが
まず現実世界でこんなことは起こらない。
目の前で話している人の腕や脚が突然あらぬ方向に行ってしまったり
急に地面に向かってくしゃくしゃになってしまったらこんなに怖いことはない。
大体のトラッキング飛び、くしゃくしゃになる現象は偶然発生し
トラッキングを読み込みなおしたり、機器を装着しなおしたりすることですぐに戻る。

そのポーズが何ともシュールで味わい深い、なんだか絶妙なバランスを感じる

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(これはトラッキング飛びしていて且つVRChatが落ちて固まっている状態)

アバターの手足がどれだけあらぬ方向にいこうが
現実側の人間は同じポーズになっていて骨が折れたりしていないということをわかっているから
僕が観測する限り、VR空間内でのコミュニティでもシュールかつおかしな現象としてとらえられているように感じる。


生々しさ

何故この現象に惹かれてしまうのだろうという、もう一つの理由は
アバターがトラッキング飛びしてくしゃくしゃになった瞬間に感じる
「アバターが入れ物である」という事実を突きつけられているような感覚だった。
(勿論これは僕の主観的な感覚の話なので
アバターは入れ物ではないというご意見の方もいるかもしれないがここでは一旦僕の表現にご容赦頂きたい)

VRの世界で人と会っていると、段々とアバターの姿=その人のイメージになってくる。
正確にはアバターはすぐ変更することが可能なのでその人がよく使っているアバターがその人自体のイメージになることが多い。

画像5


HMDを付けたVR体験というのは没入感がとにかく凄い。
仮想空間では、本当に本人が目の前にいるし、同じ空間で一緒の時間を過ごしている。

話していると相手がどんな3Dモデルのアバターの姿だろうが本人だと感じてくるし
アバターの姿だという意識が薄れてくる。
美少女の姿だろうが、ホットドッグに手足が映えた姿だろうが、もうそれは本人で
目の前で楽しく会話をしている。
人間の脳、そしてVRの技術はよくできている。

しかしそれはアバターがくしゃくしゃになった途端に崩れてしまう
体がひん曲がり、腕があらぬ方向にいき、くしゃくしゃになっている様子に
これはやはりアバターなのだ、とハッとなる。

(飛ばされて圧縮されているなんて、僕はVRとブラックホールくらいしか知らない)

仮想現実という事実、というか
現実には目の前にいない人とVR空間上で会っているのだ
という事実を再確認する、というと大げさかもしれない。
でも華やかでダイナミックな部分が取り上げられることの多いVRにおいて
これも仮想現実というものを感じさせてくれる何ともVRらしい現象だと感じるのだ。

終わりに

トラッキング飛びの世界、いかがだっただろうか
結局僕の好み、好奇心だと言われるとそれまでの記事なのだけれど
この現象に遭遇したい方は是非中に入ってきて欲しい。

きっと今後トラッキング技術は発展し
トラッキング飛びというエラーは無くなり更に正確にVRの中に存在出来る世界になっていくと思う。
もしかするとこの現象は古き良き味のようなものになるかもしれない。
仮想現実がより身近なものになると、もはや仮想現実だと感じることがほとんどなくなってしまうかもしれない。
でもそういう「VRらしい」瞬間がどうしても惹かれてしまうし、カメラでおさめてしまう。

尚、VR空間には他にも色々な現象がある。
例えば皆が一斉に同じアバターに着替えたり、同じ絵文字を飛ばしたり
VRChatが落ちて、動きが固まって消えちゃう、、等々
何ともVRらしくて?良い現象がいっぱいあるし
もし面白い現象があったら是非僕にも教えて欲しい。

最後に本記事の写真の掲載許可をしてくれた
YAMADAの兄貴、あしじゃがさん、moiriさん、3Marcoさんに感謝を。
本記事は掲載されている画像を馬鹿にする意図は一切ないけれど
シュールで面白いなとは思うので、何か気に障る記述があればご一報ください。

※このnoteは #ワ探アドカレ の24日目の記事です


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