嫌われることが怖くて、
僕は僕を殺した。
そうして出来た、人形のような僕に先生が言う。
「個性があっていいな」。

個性か。
個性のある僕は殺したのに、個性か。
こんなに個性のない僕を個性豊かと表する大人がいるんだ。

よかった、殺しておいて。
「問題児」扱いされるところだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?