見出し画像

キャリアデザインの本を読んで

 最近、自分の生き方に悩むことが多かったので、コーチングの本を探しに、近場の図書館に行きました。
 それで、木村進さんという方が書いた『自分で切り開くキャリア・デザイン』という本を借りてみました。
 10年以上も前の書籍なので、流石に情報が古いか……なんて思いながら読んでいたのですが、今読んでも通用する内容だし、気づかされることも多くて、個人的には面白かったです。
 20代のうちに読みたかったなぁとつくづく感じました。
 今さらではあるんですが、読めて良かったかもしれません。
 
 大学生向けの本ですが、社会人としてある程度働いてる人の方が、今後の生き方の参考になるかと思います。
 ……多分、大学生が読んでも、実感が湧かないと思います。社会に出てからじゃないとイマイチ理解しづらいことばかり書いているので。
 なんでこんなに世の中辛いんだろう……って思い始めてから読んだ方が色々タメになると思います。
  
 この書籍に書かれている労働形態が、今でも変わらず続けられています。
 むしろ、この本に書かれている時より、状況が悪くなってるかもしれません。悪化してるよ日本。
 ワーキング・プア(フルタイムで働いてるのに貧困している層)は増え続けているし、ニート(自立出来ないパラサイト族)も増えてるし、非正規社員も待遇が良くならずに、現状維持を続けたままになっています。
 ぶっちゃけ、私の親もワーキング・プアだし、私自身もワーキング・プアです。田舎在住なんて、特定の業種以外みんなワーキング・プアです。
 良いように見えても、親世代の財産・遺産があるか、苦しまぐれにやりくりしてるか、ローン地獄かのどれかだと思う。
 だからこそ、労働待遇に対して、マイナス思考だし、諦めも強いです。

 この本に書かれている『低い賃金層の労働力で正社員を維持している』と『非正規社員は能力開発に恵まれていない』に、すごく共感してしまいました。何か新しいことにチャレンジするより、必死こいて現状維持してる方がマシ、みたいな。

 私も入社してからずっと、非正規社員ですし、リーマンショックの影響で、過去自分の会社で沢山の人が、『正社員』から『非正規社員』にさせられたと聞きました。
 派遣社員も時給が高いように見えて、そこまで待遇は良くありません。
 工場勤務ってそういう縮図がハッキリ見えてしまう感じなんですよね。
 転職したら役職も手当も一からやり直しだから、余計今の会社に縋ってしまう。悪循環ばかりです。

 ただ、やっぱり嫌になったら、環境を変えたり、自分を変えるしかありません。
 ちなみに私は、自分を変えるやり方(兼業しながら好きなことをする)にシフトしました。
 人によっては、転職した方が心がサッパリするかもしれません。
 これからは、自分の将来をイメージして、未来を描いていく力、スキルを身につけて、個を強めていく方が、生きやすいと思います。
 今の会社に居られなくなったらどうしよう……という不安を払拭するには、とにかく、他にどんな仕事があるか、仕事を通して何がしたいか、これからどうしたいか、を深く想像できるようにならなければなりません。
 空いた時間で、ゆっくり考えて、少しずつ自分や周りを変えていく必要があります。

ちなみに、私が兼業したい!と思えるようになったのは『創作活動が好きだから』なのもありますが、一番は『職場で放置されている社内ニート(部署が違うので、誰も指摘できない)のようになりたくない』が理由でした。
 こんなダラダラ、意味もなく会社に留まって、非効率な労働してる人間になるぐらいだったら、家で在宅ワークしてた方がマシだなって思ったのが、兼業を目指すきっかけでした。
 みなさんも何か強いきっかけがあったら、それをモチベに、自分を見つめ直した方が良いと思います。
 
 お互い頑張っていきましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?