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絶対放銃したくない人へ♡ノリン式ベタ降り♡

今回も麻雀の話です。麻雀の話するから最初だけ好きな話させて!

ご無沙汰しております。ゆきふねです。

突然ですがMagic : the Gathering(以下MTG)というカードゲームはご存じでしょうか?

1993年に世界初のTCGとして発売され、今なお世界中で多くの人に愛され続けている「原点にして頂点」と呼び声高いカードゲームです。

私もカジュアルながら20年以上このゲームと付き合っており、様々な経験や素晴らしい仲間と出会うことができました。

近年ではMTGもesportsの潮流に合わせ、MTGARENAというオンライン且つ無料で遊べる環境も整い(MOくんのことも忘れてないからな!)、新規参入者への垣根を積極的に取り払う動きが目立つようになりました。

カードゲームとしての魅力もさることながら、長い歴史を積み上げたこのゲームにはもうひとつ欠かすことのできない魅力があります・・・ずばりストーリーです。

このカードゲームにはストーリーがあります。ストーリーがあるのでキャラクターがいます。キャラクターがいるので平穏な日常やちょっとしたいざこざ、果ては後世に語り継がれる程の伝説などが生まれます。そのような一つ一つの出来事や当事者がカードとしてデザインされ、我々プレイヤーを競技の場へ駆り立てるのです。

長くMTGを遊んでいればそれだけ多くのキャラクターと出会うわけですから、自然と好きなキャラクターも生まれてきます。MTGプレイヤー達の会話でこの手の話題が取り上げられることはあまり多くはありませんが、推しのキャラクターの一人や二人いることは想像に難くありません。

数あるキャラクターの中で個人的に強く印象に残っているものの一人に《二の足踏みのノリン/Norin the Wary》がいます。彼が初めてカードに登場したのはフレイバーテキスト(ざっくり説明するとルールに関わらない文章のこと。)で、あまりのビビリ野郎っぷりに思わずクスリと笑ってしまうオモシロキャラでした。

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フレイバーテキストで登場すること幾星霜、長い年月を経てついに本人がカード化するのですが、これがまたとんでもないビビリ野郎でオールドファンの笑いを盛大に誘うことになるのですが、数年の後にこのビビリムーブが強力なエンジンとして活躍するデッキが生まれることになります・・・

と、このままMTGの話を続けるといよいよ皆さんブラウザバックし始めそうなので、このへんでやめます。

この前振りで皆さんにお伝えしたかったことは「ノリン=超絶ビビリ野郎」ということだけです。

余談ですがMTGの詳しい話をもっと聞きたいという方はこちらの記事を強くオススメします。どちらかと言うとガチ勢向けです。

手っ取り早くMTG始めたいという方にはMTGAをオススメします。無料で遊べますし、上位のプレイヤーになれれば賞金制の大会に参加することもできますよ。

https://mtg-jp.com/mtgarena/

ここからが本題です。忙しい人はここからどうぞ。

さて、MTGの世界には超絶ビビリ野郎の《二の足踏みのノリン/Norin the Wary》というキャラがいるというお話をしました。

これがどうやって放銃率低下と繋がるのか?って話ですが、察しの良い方はもうお気づきでしょう。ベタ降りの精度を上げましょうって話です。

「そんなん知っとるわボケ!こんだけ引っ張っておきながらドヤ顔で一般論振りかざすな!」という心の声が噴出しそうなので、ここではベタ降りの精度を上げる前段階の考えをお伝えしたいと思います。今からお伝えするのは今まさに私が実践してる考えであり、事実としてたったの1か月で放銃率を3%以上下げることに成功しているので、放銃率に課題を抱えている人は是非試してほしいと思います。

まずは私の改善前と改善後の成績を見てもらいましょう。

12月

これが雀聖☆1に昇格してからの1か月間の玉の間の成績です。なかなか厳しい成績ですよね。今思えばキレ押ししてしまう場面も多々ありましたし、仕掛けに対するガードの甘さは相変わらずでした。そりゃ勝てませんわ。

1月

こちらが翌月の成績です。「とある部分」を少し修正しただけでだいぶ放銃率が下がりました。連対率が僅かに上がったのも勿論嬉しいですが、何よりもラス率が10%以上減らせたのが大きいですね。

サンプルが少ないと言われればそれまでなのですが一般のプレイヤーが1か月で打てる半荘数なんてたかが知れてると思うので、ここは飽くまで一般人目線で語らせてください。

成績の改善に大きく関わる「とある部分」と冒頭で取り上げたノリン・・・この2つがどう繋がるのか見ていきましょう。

麻雀におけるノリンとは

今からお伝えするのはベタ降りの精度を上げる前段階の話、すなわち押し引きの話です。もっと言えば引きの部分の話です。

「麻雀は押し引きが大事」この言葉は麻雀をやってる人なら誰でも聞いたことがあるでしょう。そして「押し引きの判断が難しい」とも・・・

一般的な押し引きの基準として「先制リーチが入った時、こちらが二向聴以下ならベタ降りしましょう。」といったセオリーがあります。「先制リーチに対して二枚押ししてはいけない。」と教わった方もいると思いますが、こちらも本質的には同じ考え方です。

逆に「こちらも聴牌した(聴牌してる)なら押しましょう(リーチしましょう)。」という考えもセオリー化しています。まぁ、統計的などうのこうのを抜きに考えても感覚的に分かりますよね。ちなみにリーのみ愚形聴牌でも統計上は追っかけたほうが期待値的にはプラスらしいです。

で、押し引きに於いて一番難しいと言われている一向聴なんですが、この部分についてはまだ確たるセオリーはないようです。(もしセオリーが確立されているようであれば教えてください。ものすごく助かります。)「押してもいいし引いてもいい」とか「点数状況や場況を見てうんぬんかんぬん(メガネクイー)」といった具合に非常にフワッとした印象が拭えません。私のような素人では到底ビタビタに正解を導き出せる自信はありません。

難しいとは言え実戦では幾度となくこのシチュエーションに遭遇します。押すにしろ引くにしろ、どちらの選択を取っても裏目がある・・・

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・・・ん?どっちを選択しても裏目があるなら大怪我しない選択だけ取ってればいいんじゃね?ラス回避ルールで後手踏まされてる状況なんだから、考えとしては決して間違いじゃないはず。ということは・・・

そこで考えたのがノリン式押し引きです。ここまでの流れからもうお分かりだと思いますが、「一向聴は原則ベタ降りする」選択を徹底しました。

嘘だと思うかもしれませんがこれだけです。「一向聴は原則ベタ降りする」、信じられない気持ちもよく分かりますが本当にこれだけです。これだけで劇的に放銃率が改善されます。ちなみにこの判断は副露している相手に対しても適用されます。

副露手に対する聴牌判断の考え方はこちらを参考にしてください。信頼と実績の平澤元気さんによる動画です。この動画では聴牌率50%と説明していますが、ノリン式ベタ降りでは「すでに聴牌している」ものとして対応していきます。

とは言っても皆さん色々言いたいことがあるのは重々承知です。ですが色々試した結果、個人的に「これだ!」と感じた放銃率改善の方法はこれしかありませんでした。流石にビビリすぎっしょ?私もそう思います。自分のことをノリンだと思い込んでいるサイコパスなのかもしれません。

例外的に押すパターン

「原則」という言葉をつけてるくらいですから、例外的に押す場面もあります。

①安牌がない時:現物もスジもワンチャンスもダブルツーチャンスも捨て牌読みも気合降りもできない時は腹を括って押しましょう。

②ラス目もしくはラス落ちの可能性がある時:降りてる場合ではありません。暴勇ビート上等でラス回避に徹しましょう。オーラスが近づく程この判断に寄せる度合いが高くなります。

逆に言うとこの2つ以外では絶対に押さないでください。振りではありませんよ?

ノリン式ベタ降りのリスクと打ち手の伸びしろ

ノリンよろしく極端に引き判断に寄せる考えをノリン式ベタ降りと名付け、ここで提唱させていただきました。放銃率改善の観点に於いては個人的に一番効果が出やすい押し引き判断だと自負していますが、もちろんリスクはあります。皆さんもうお分かりですね?そう、和了逃しです。

受けに回った際の一向聴時の立ち回りが難しいと言われる所以のひとつに「押しが正解だった」のケースが一定数存在することが挙げられます。このケースが全体のうちどれ程のパーセンテージを占めているのか分かりませんが、一定数存在するはずの「押しが正解」を最初から切ってしまっているところは明確なデメリットと言わざるを得ません。世の中には天鳳病という言葉があるくらいですから、何事にも弁えるべき程度があるってことです。

ただ先ほど取り上げたリスクのうち、①に関しては打ち手の学習度合いによってある程度緩和できると思っています。もう一度①のリスクを確認してみましょう

①:安牌がない時:現物もスジもワンチャンスもダブルツーチャンスも捨て牌読みも気合降りもできない時は腹を括って押しましょう。

なんか色々書いてありますね。ところで皆さん、ここに書いてある内容は全て把握されていますでしょうか?もしかしたら「うわっ・・・知らない用語、多すぎ?」という方もいるかもしれません。ですが何も恥じる必要などありません。私も捨て牌読みと気合降りはこの1年で初めて覚えた知識でした。

ここで皆さんにお伝えしたいのは一向聴時の難しい押し引きを語る以前に覚えるべき事があるよってことと、この手のテクを今のうちに身に着けておくとギリギリのところを押しながら自分の手牌を前へ進めていく習慣が身につくよってことです。

例外①を逆説的に解釈すると、まるでありとあらゆる守備テクを駆使して手牌を崩しながらベタ降りしましょうと言ってるように見えますが(まぁ、基本的にはそうなんだけど)、このベタ降りを繰り返していくうちに通せる牌がある程度見えてくる時期が来ます(副露手なんかは比較的読みやすいです)ので、自分の手牌の価値や点数状況などを加味した上で「この牌は比較的通りやすいから流石に押す」といった具合に押し返す場面が徐々に増えていくはずです。

つまり守備の技術を身に着けることによって副産物として押し返しを手繰り寄せる力も身に着けられるので、最終的にはリスクを最小限に抑えながらカウンターを構えられる理想的な麻雀が打てるようになると考えています。

最も押し引き判断が難しいとされる後手一向聴での立ち回りがマスターできれば平場での判断なども難なくこなせるはずなので、まずは全部ベタ降りするところから始めてみましょう。極端な話、ベタ降りの場面が多い=まだ伸びしろがあるとも言えるので、ベタ降りに回される展開が多いと感じている人はまだ学んでいない守備テクがないか研究してみましょう。

というわけで長々と語りましたが、個人的に最も放銃率の改善を体感できた考え方を紹介させていただきました。気が付く範囲で漏れなく言語化したつもりですが、もし気になった点などがあればコメントいただけると幸いです。

最近は仕事の都合で土曜日~月曜日の間でのみ雀魂配信を行っています。雀聖に昇格できたおかげか、先日の四象戦でセミファイナルまで残った猛者が定期的に遊びに来てくれるようになりました。

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