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WandaVision 5話 考察と感想

映画/ドラマ、ゲーム、音楽の記事を書くと言いながら仕事とAPEX LEGENDSやるのに忙しくて今回もディズニープラスで配信中のドラマ『ワンダヴィジョン』(原題: WandaVison)の最新話(2021年2月5日 時点)の考察と感想について、最新話のストーリーを交えて語ります。

※こちらの記事はネタバレを含みますので、ご注意ください。


4話についての考察はこちらの記事でしていますので、未読の方は良かったら覗いてみて下さい。

■スカーレット ウィッチ
□偽CMの意味について
■これまでの時系列
□考察まとめ

■スカーレット ウィッチ

最新話は、ワンダとヴィジョンの2人を主役にしたシットコムとしては4話目にあたります。

ウエストビューの外にあるS.W.O.R.Dの臨時基地では目覚めたモニカによる内部情報を踏まえた会議が行われました。
S.W.O.R.Dのヘイワード長官より被害者であると思っていたワンダが実は主犯格であるという説明があります。
その直後、FBI捜査官ジェームズによるワンダの経歴が発表されます。

1989年 ソコヴィア生まれ
両親はイリーナ マキシモフとオレグ マキシモフ

1999年 ワンダとピエトロが10歳の時、家族で食事中のアパートに直撃した砲弾の爆撃で死亡。
爆撃の影響でアパートは崩壊し始め、2人はベッドの下に隠れるも2発目の砲弾が放たれる。しかし、運よく不発弾だった為に2人は一命を取り留めるも目と鼻の先で止まっている砲弾がいつ爆発するかもしれない恐怖で2日間も身動きが取れなかった。その砲弾にはスターク インダストリーズの名前が刻まれていたのでした。

2日間もトニー スタークに殺されると思った2人は復讐を心に決めます。その後、過激化してヒドラに参加。

マインド ストーンを使ったストラッカーの実験によってワンダはテレキネシスとテレパシーの能力を手に入れる。

2015年 ウルトロンと共闘してアベンジャーズの抹殺を計画をするも、ウルトロンの本来の目的を知り、アベンジャーズと共にウルトロンを倒し人類を救う。
しかし、この戦いで双子の兄であるピエトロを亡くす。
その後ヴィジョン、ファルコンと共にアベンジャーズのメンバーになる。

2016年 ヒドラの残党であるラムロウ(クロスボーンズ)を捉える為にナイジェリアの首都 ラゴスで戦闘。
キャプテン アメリカに追い詰められたラムロウはキャプテン アメリカも道連れに自爆死を試みるもワンダによって宙高く浮き上がり爆死。
キャプテン アメリカの命を救うことは出来たワンダですがラムロウの自爆の影響でビルが破壊され一般市民が犠牲になりました。
この事件が最後の引金となり、ソコヴィア協定が結案されます。
この協定に対してアベンジャーズ内で賛成派(アイアンマンチーム)と反対派(キャプテン アメリカ)の2組が発生。(ちなみにワンダは反対派に属してます。)
そこにバッキー バーンズ(ウインター ソルジャー)の件も絡んできて対立した2組は遂に、ドイツの空港で戦闘をします。

これがワンダの経歴です。
この時、ヘイワード長官はジェイムズにしつこいくらい「ワンダに別名はあるか?」「あだ名は?」と聞きます。
所謂、ヒーローネームやヴィランネームがあるかの確認をしています。
確かに我々はワンダ = スカーレット ウィッチと認識していますがMCUの世界では誰もワンダのことをスカーレット ウィッチと呼んだことが1度もないのです。
これには「確かに!」となりました。
アベンジャーズでは後入りであるスコット ラングはアントマン、ピーター パーカーにはスパイダーマンというヒーローネームがあるのにワンダには、まだヒーローネームはないんです。
今作を経て正式にMCU内でワンダ  マキシモフことスカーレット ウィッチと呼ばれることになるのでしょう。

またワンダが9日前に極秘施設で管理されていたヴィジョンの死体を持ち去るために施設を襲撃している映像もヘイワード長官により公開されました。

しかし、このヘイワード長官の質問の仕方が不自然である点やモニカをウエストビューに送り込んだ張本人である点も踏まえると、この男には裏があるよう感じます。
ワンダの世界では検閲があってドラマの時代背景にそぐわないものは強制的に書き換えられることを理解したモニカは80年代製のドローンをウエストビューに送り込み、ワンダとコンタクトを図ります。
しかし、ヘイワード長官は秘密裏にドローンに仕込んだミサイルでワンダを攻撃する様に他の部下に命じるのです。(ワンダをテロリスト呼ばわりした挙句に殺そうとしてます。)
これにブチギレたワンダは自らウエストビューからS.W.O.R.Dの臨時基地に乗り込み「警告するのはこれで最後よ。ここは私の家、放っておいてくれるなら手は出さない。」と言いウエストビューを更に強いCMBRで包み込んで消えていきます。

やはりウエストビューはワンダが創り上げた世界に支配されています。
しかし、彼女自身もどうしてこうなったのかまでは覚えていない様です。
裏で誰かが操作している可能性がありますね。

■偽CMの意味について

以前に1話〜3話の考察の記事でも偽のCMについて触れました。
その時までは今作の裏にはヒドラがいると考察して筆者ですが今ではその線は全くないと思っております。
この偽CMですが上記で記したワンダの経歴に当てはめると共通点があるのです。
先に筆者の中での答えを言うと、偽CM =  ワンダの歴史です。

1話目のトーストメイト2000という商品名のスターク インダストリーズ社製の(アイアンマンの効果音のする)トースターは、幼きワンダとピエトロの2人を死の恐怖に追いやった不発弾を意味し、2話目のストラッカーという商品名の(ヒドラのシンボル入り)腕時計と3話目でのヒドラ ソークという商品名の(ヒドラのシンボル入り)入浴剤はヒドラに属していた時を意味します。
そして最新話ではラゴスという商品名のキッチンペーパーの偽CMが流れます。
ラゴスはワンダ達がラムロウとの戦いで多くの一般市民に犠牲者を出してしまうワンダにとっては非常に苦い思い出のある都市の名前です。

全てのCMがワンダの過去と密接に関わりがあるのでした。

□これまでの時系列

簡単にこれまでのMCUの時系列を振り返ります。

2018年
・ワカンダでサノスにマインド ストーンを毟り取られヴィジョンが死亡。
・サノスがインフィニティ ガントレットを使い全宇宙の半分を消滅させる。(ワンダとモニカもこれで消滅します。)
・サノスがインフィニティ ストーンを破壊する。
・サノスがソーに殺害される。
2020年
・モニカの母であるマリア ランボーが癌の再発により死亡。
2023年
・アベンジャーズがタイムトラベルで全てのインフィニティー ストーンを集める。
・ハルクがナノ ガントレットを使いサノスに消滅されたものを復活させる。
・モニカ ランボーが病室で復活し、母の死を知る。
・アベンジャーズがトニー スタークの命と引き換えに(過去から来た)サノス軍に勝利する。
・モニカがS.W.O.R.Dに復帰する。
・ワンダがヴィジョンの死体を回収するために、極秘施設を襲撃する。
・モニカとジェームズがウエストビューに到着し、モニカがウエストビューにて消息不明となる。
・S.W.O.R.Dが臨時基地を設置。
・ダーシーを含む科学者チームが合流し、ダーシーがワンダを発見する。
・ウエストビューでモニカの生存が確認される。
・モニカがウエストビューから追放される。
・ダーシーがウエストビューを囲んでいる空間をヘキサゴンにちなんでヘックスと命名する。
・モニカがワンダにコンタクトをしようと図るも、怒りに触れ彼女から警告を受ける。
・ヴィジョンがワンダを問い詰める。
・(『X-MEN』シリーズ版の)ピエトロがワンダとヴィジョンを訪問する。←イマココ
2024年
・ピーター パーカーがヨーロッパに修学旅行に行く。
・スパイダーマンがミステリオに勝利する。
・ニック フュリーが宇宙で基地の様なものをスクラル星人と建築中。
・デイリー ビューグルの編集長である(サム ライミ監督版『スパイダーマン』シリーズの)J ジョナ ジェイムソンから世界中にスパイダーマンの正体がピーター パーカーであることがミステリオが作った偽物の映像によって公になる。

とズラズラと書きましたがいかがでしょうか?
スパイダーマンの件は必要なのか?って方いますか?必要なんです。
まず筆者も含めて多くの方がピエトロ復活?!と歓喜してからの「いや、これ違う方じゃないですかっ!」と喜びと疑問に満ち溢れたと思います。
なんでイケメンのアーロン テイラー ジョンソンじゃなくてアメリカン ホラー ストーリーではイケメン風なエヴァン ピーターズの方のピエトロなんだよと!
(ちなみにアーロン テイラー ジョンソンとエヴァン ピーターズはキックアスで共演しています。)
これは『ドクター ストレンジ/マルチヴァース オブ マッドネス』への伏線で間違いないでしょう。
MCUではドクター ストレンジの登場によって多元宇宙論(マルチヴァース)ついて何度か触れらてきています。
MCUでのマルチヴァースとは何か?これは違うスタジオが製作した本来であればMCUとは一切の関わりがないマーベル映画作品群になります。
エヴァン ピーターズのピエトロ マキシモフは20世紀フォックスが製作した『X-MEN/フューチャー アンド パスト』『X-MEN/アポカリプス』『X-MEN/ダーク フェニックス』に登場します。
J ジョナ ジェイムソンはコロンビア映画が製作したサム ライミ監督版『スパイダーマン』シリーズと同じ俳優であるJ K シモンズが演じています。
(ジェイムソンについてはMCUでは今まで登場はなかったので同じ俳優が同名キャラを演じても問題はないのですが)
『ドクター ストレンジ/マルチヴァース オブ マッドネス』ではこういった異なる俳優で同じキャラクターが登場する可能性もありそうです。
そして『ワンダヴィジョン』は直接的に『ドクター ストレンジ/マルチヴァース オブ マッドネス』に繋がる作品であるとマーベル スタジオが公言しています。

こんな無茶苦茶なこといくらテレキネシス能力があるとはいえワンダだけでは実現出来ないと思います。
恐らく裏で暗躍している誰かがいる筈です。

□考察まとめ

最後のエヴァン ピーターズのピエトロの登場は衝撃的な展開でした。

マルチヴァースのピエトロを呼び込んでしまう程強力になってしまったワンダの能力は果たして彼女自身のものなのでしょうか?
恐らく誰かが裏で手を引いている筈です。ここで噂されている話として『ドクター ストレンジ/マルチヴァース オブ マッドネス』のメイン ヴィランがメフィストになるのではないかと囁かれています。

メフィストとは苦痛や恐怖、そして魂や死を好む魔界の王です。彼の能力は、魔術だけでなく、時間や現実を思うがままに操作できる、というものです。つまり、現実改変能力を持っているのです。
この現実改変能力こそが最新話で(ダーシー)ルイス博士が発見したとメールでヴィジョンが知ることになるマキシモフ事変です。
とはいえメイン ヴィランと噂されているメフィストが今作にそのまま登場するとは考え難いです。恐らくサノスの様に裏で誰かを使い(ロキやロナン ザ デストロイヤーを操っていた様に)ワンダに現実改変能力を使える手助けをしているのではないかと思います。
まだそれが誰なのかもわかりませんし、メフィストの目的もわかりません。

6話は2021年2月12日(金)日本時間 17:00に全世界同時配信です。
今作も次回で6話となり、クライマックスへと近づきますます見逃せなくなってきています。




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