シュウマイの呪縛と初恋
この冬はなんだか体調がいまいちスッキリしない。
風邪っぽいのを騙し騙し過ごしてきた。
夫、娘と相次いで風邪をひき、とうとう私も先月末、本格的にしんどい風邪に…。
あぁーぁ…。涙
昼夜、激しい咳をすること、2週間以上。
腹筋ムッキムキに割れる!っと思いきや、人生そう上手くいくものでもない。
かかりつけのドクター(フランスではファミリードクターをセキュリテソシアルという健康保健所に申請登録する)に診てもらい薬をもらうも、なかなか治らない頑固な咳。(私自身が頑固者)
ようやく夜中の咳き込みが少なくなってきた。
はず!
どんなにしんどくても、時間は過ぎるわけで。
毎日のご飯の時間がやってくる。
(これは、生きているから感じること。感謝!)
あれが食べたい!と思っても、フランスで買えなかったら作るしかない。
作る人も、私しかいない。笑
(体調が悪い時こそ、和食が食べたくなる)
食べたいモノが脳内に溢れている私は、
「そんなに大して体調悪くないじゃん!」
っと、自分に突っ込みを入れる。
通っているバレエエクササイズクラスも2週間以上休んでいて、家事も自分のご機嫌を保つ最低限…。
家で、読書か食べるか寝るかの生活で、腹筋割れるどころか、どんどん腹筋は埋もれてく…。
体が豚化。(豚って、形も色も可愛くて好きだけど、似るのは困る…よね)
昨日は、オンライン料理教室の日。
毎回、大阪のアトリエからの配信を楽しみにしている。
今回は、大好きな生姜がテーマ。
事前に送られてきたレシピを見て、早く食べたい!っと心の中で叫んだ。
きっと生姜パワーで風邪菌も吹っ飛ぶ!
早速、夜ご飯に、教わった数品を作った。
ひとつは、キャベツと生姜のシュウマイ。
(あ、豚肉… 共食い…)
シュウマイを作ったのは、かなり久しぶり。
と言うのも…
シュウマイにはトラウマがあるのだ…。
以前、日本人ではないアジアの友人親子を招いた時、何を作ろうか悩みまくった挙句、シュウマイを作った。
これが大失敗…!笑!
きちんと蒸して中まで火が通っているはずなのに、肉だねが半生のような食感。
子供は正直で、お皿にべーーーって。笑
娘も、おいしくなーいーって。涙
原因は恐らく、挽肉を細かく挽きすぎた…?
や、野菜の水分が多すぎたのか?
(未だに確定できておらず… 謎解明は続く)
豚の挽肉は、フランスではお肉屋さんに事前にオーダーしないと手に入らない。薄切りも同様。(イスラム教は豚肉を食べないので、豚に触れた機械は洗う必要があるからだ、と聞いたことがあるけれど、真相は如何に… だって、ハムを薄切りする機械は毎回洗ってないのを私は知っている…笑
その機械はハム専用なのか!?)とにかくお肉屋さんでのあれこれが面倒で、肉を挽く機械を買った。
マズイシュウマイを作ったのは、まだこの機械に慣れていない頃だった。
昨日習ったシュウマイは、シンプルな材料で、ふわっと生姜の香りがする、優しい美味しい味だった。
いつも料理を作る時、味見しながら自分の味に寄せてしまうから、最終的にレシピ通りではなくなってしまう。
でも、オンラインレッスンのレシピは、誠実に分量や行程を守るようにしている。新しい味に出会うべく。(とか言って、今回も菜の花がないから、ちりめんキャベツにしてしまったけれども)
亮子先生のお料理は、味も見た目も愉快な気持ちにさせてくれる。
シュウマイを蒸す前、蒸籠内に並ぶピンクと緑色の丸っこいシュウマイの姿に、にんまり。
春っぽい!かわゆい。
娘は相変わらず焼きシュウマイの方が好みらしいけど、食卓に並んだそれらを無言で食べていた。笑
夫もおかわりをしていた。
メデタシ、メデタシ。
マズイシュウマイの呪縛は、きっと解けた。
だって…
ふと思い出したのだ。
幼稚園の時、よく手をつないでいた男の子のあだ名…
シュウマイだった、って…。笑
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