「ホワイト企業」で働きたい!

今絶賛転職活動中の筆者は、これまで3社を経験してきた。日本で(世界で)沢山ある企業の中のほんの一握りしか就業してきていないが、そんな私が思う「ホワイト」企業は何なのか考えてみた。

①無駄に朝早く出社しなくていい

筆者が新卒で入社した会社は、業務開始時間の1時間半前から1時間前の出社を半ば強要する会社だった。新卒で入った会社だからだろうか、それが当たり前なのかと思って働いていたし、新人だから早く出社しなければならないと考えていたので、転職後の会社の出社時間の緩さには驚いたし、それでよかったのかと思うと、今から思えば業務開始前の1時間~1時間半を毎日サービス残業していたのかと思うと頭が痛い。それが当たり前になっている会社で勤めている人は、きっとそれが当たり前だから疑うこともしないのだろう、どうかその会社のサービス残業がなくなっているといいのになと少し思う。

2社目の会社では、勤務開始の5分から10分前には出社していれば全く問題ないと言われ、転職後は少し戸惑ったような記憶がある。そのおかげで、自分で使える時間が増えて時間に余裕を持って過ごせたと思う。

出社時間は極端な話、勤務開始時に問題なく業務に取り掛かれる時間であればいいのではと思うようになったので、業務開始前に明らかに早く来るよう指示しているのであればそれは「残業」なのであるから、ちゃんと認識を持って監督者(使用者)は対応してほしいと思う。

②休憩時間をしっかり取得できる

これは、今まで働いてきた会社のどれもなかなか難しかった。もしかしたら、世の中で働いている人はなかなか休憩を十分に取得できていないのではないかと思うほど、ちゃんと休憩を取る人が私の周りにはいなかった。新卒の会社では周りの様子をうかがいながらだったことと交代で休憩を取る職場だったので、休憩を目いっぱい取れないことは普通で、休憩をとれない日もたまにあった。忙しかったらそれが普通なのかとしか思わなかったが、使用者は労働者に休憩を取らせる義務があるので、忙しさとか関係なく取得できるような工夫をする必要があるのだと思う。

2社目も1社目と同じく、休憩を交代に取る職場だったので、休憩をとれない日もあった。ただ、休憩が取れるように自分でコントロールしながら働くことは1社目よりは出来ていたし、肝も据わって来たのか(苦笑)与えられた休憩時間をしっかり取得するようにしていた。周りに合わせ過ぎると、これが出来ない。私のような周りから見たら多少神経の図太い人がいれば、他の人も休憩をちゃんと取ってくれるのではないか、そんな淡い期待を抱いて過ごした。

3社目は在籍期間は驚くほど短かったが、休憩時間をちゃんと取らない人や、休憩中に平気で仕事の話を振ってくる人がいて、少しうんざりした。コミュニケーションを取ることが嫌なのではなくて、休憩中は一切の業務から解放されたいだけなのだ(休憩の定義もそうなっているはず!)。「その話、今じゃなきゃダメですか?」と言ってしまえれば楽なのだが、感じが悪すぎるし、相手の気を悪くしたくなくてつい対応してしまった日もあったけれど、もう少しオンとオフを分けられるところがいいなと思ったのだった。また、食事を終えるとすぐにパソコンに向き合う人が多く、「もっとちゃんと休憩取らなくていいの?」と思わず言いたくなってしまって、私はどうも働きやすい職場を作ったり仕組みを作ったりすること(人事総務系の仕事)に興味があるのだなと思わされた期間だった。

③残業が少ない会社

私は残業したくない主義者だ。出来る限り業務時間内に仕事を終えたいし、定時になったら一秒でも早く帰りたいと思っている。早く帰りたい理由は自分の時間を自分のために使いたいからだ。

今まで働いてきた会社の中では2社目が一番働きやすかった。残業もある程度はあるし、もっとこうすればいいのに!と思うこともある程度があったが、忙しい時期は30時間程度の残業があり、そうでなければ15時間切るのが常だった。しかし、1社目はサービス残業(月30時間弱)+普通の残業が20時間程度あったし、3社目は固定残業代制度で45時間設定があり、月の半分しか働いていないにも関わらず、残業時間は20時間程度だったので、月換算にすれば45時間以内に収められるかどうかの微妙なラインだ。そして、1社目も3社目も共通点があった。「帰ってOKな雰囲気」があまりない。帰っていいと言われるのも癪だし、付き合い残業なんてしたくなかったので、自分の仕事にめどがついたら帰るようにしていた。それをきっと上司は「他の人は残って仕事をしているのに、やる気がない」そんな風にみなしているように思えてならなかった。(私は仕事に熱量を出して取り組む方ではないので、その態度と早く帰る様を見てそう判断したのだと思うけれど)私に言わせてみれば、「どんな昭和の会社やねん」と言いたくなるような判断基準で、価値観が合わなかったので、結構しんどかった。

その日にどうしてもやらなければならない仕事であれば、私も残業はする。しかし、仕事の大半は「その仕事、明日でも問題ないよね!」と判断できるもののはずである。だから、明日やっても問題ない仕事は明日でいいかと持ち越すし、周りに対しても就業間際に何かをお願いすることなんて極力しないようにしている。お互いが気持ちよく働けたらいいと思うから。

❀隣の芝生は青く見える、じゃないけれど、今思うと、4月上旬まで在籍していた会社は思っていたよりも悪くなかったし、人には恵まれていたなと思う。最後に私がこれがホワイト企業だと思う条件は、「いい人が多いこと」である。こればっかりは会社に入ってみなければ分からない。ただ、2社目の会社では、私は人に恵まれていたなと(在籍していた時も思っていたけれど)思うのだ。教育業界だったから、いい人が多かったのかもしれないし、面倒見のいい人が多かったのかもしれない。今は自分の次の場所を探している最中だが、今まで人に優しくしてもらった分を、直接彼らに返していくことは出来ないけれど、新しい人たちに少しずつ返していければ、それが巡り巡って伝わるのではないかと思っている。

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