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ONE PIECE 108

発売日からだいぶ遅れてしまったけれど、
ワンピース108巻を読んだ。

やっと、あの「くま」の過去がわかってきた。
こんなに心優しいひとだったのか。
麦わらの一味を逃がしてくれて、
サニー号をずっと守ってくれたひと。

ワンピースは、かなり初期から差別問題を扱ってきているけれど、
108巻でも、人々に差別する心を植え付ける権力者が出てきたり、
富を得るために先住民を追い払う権力者が出てきたり、
奴隷の命を虫けらと言う権力者が出てくる。

どれも物語の中だけのことではなく、実際に起きていることで、
私自身も無意識のうちにやったり思ったりしていることもあると思う。

ワンピースが連載されている雑誌、週刊少年ジャンプは、
少年誌ではあるけれど、大人から子供まで幅広い世代に読まれている雑誌だ。
親子で読む家庭もあるだろう。
かつて、母と弟と私で一緒に読んでいた雑誌だ。

差別や暴力、悪政はなくならないのかもしれない。
でも、その中で悲しい思いをしているひとや苦しんでいるひとがいること、
大切なひとを守ろうと必死に戦っているひとがいることを想像できるようになりたい。

じゃあ何をできるかと言うと、具体的にどうすればいいのかよくわからない。
でも例えば、ワンピースみたいな漫画を応援して、世界中のいろんなひとに読んでもらえたら、
ちょっとずつでも想いを共有できるのではないのかな。

ひとりでは反論できなくても、
同じ想いを持つ仲間が増えたら
みんなで行動する勇気が出るかもしれない。

なかなか、
ルフィやくまみたいなヒーローは現れないしね。

まっすぐなルフィに影響された仲間たちが、
108巻の長い物語の中でたくさんあちこちにいる。
きっと最後は各地に散らばる仲間たちが、
みんな一緒にそれぞれ行動するのだ。
どうやってつながるのか、
とても楽しみだ。

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