風邪くらい自由にひかせて欲しい
先日、洗濯機の水が洗濯中に抜けていることに気がつき、修理を依頼しました。
結果異常は確認されず、なのにその後再び洗濯したら同様の現象が起こったため、
再度業者さんに来ていただくことになりました。
結果、水位が下がるのは、洗濯機の洗浄機能を高めるためにあらかじめ備えられていた機能であることがわかり、故障ではなかったことが判明したのですが、原因がわかるまでの間、業者さんと洗濯機について色々とお話をしていく中で気づいたことがありました。
それは、メーカーが洗濯機に色々な機能を持たせすぎて、洗濯機本来の目的である、「衣類の汚れを落とす」機能自体がとても弱くなっているということです。
我が家で使用している洗濯機は縦型です。以前はドラム式だったのですが、洗浄力に不満があり、買い替えの際に縦型を選びました。
ところが、業者さんと話す中でわかったことは、私が購入した洗濯機は、水を攪拌した遠心力を利用して汚れを落とすというよりも、洗剤の洗浄力を最大限に生かして汚れを落とすという方に注力されているということでした。
言われてみれば確かに、一般的な洗濯機には見られない、洗剤名が記載された洗濯コースを選ぶボタンがついています。
私は、一般的な洗剤の匂いが苦手なことと合成界面活性剤が自然環境下ではとても分解されにくいということから、普段の洗濯にはセスキや酸素系漂白剤、石鹸などを使用しています。でも、できたら水の力を最大限に生かし、洗剤の量が少なくても汚れが落ちたらいいなと思っています。
私が使っていた洗濯機は、私の洗濯の理想とは逆の発想のもとに作られていた機種なのでした。
最近の洋服は、生地も縫製も、昔ほどしっかりとはしていない印象が強いです。
そのような洋服を洗濯する時に水をガンガン回してしまったら、洋服がすぐに傷んでしまうのは目に見えています。
せっかく気に入って買った洋服を型崩れなく着続けたいと思うのは当たり前のことなので、恐らくメーカーはその消費者心理を先読みし、このような洗濯機を作ったのかなと思いました。
結局、洗濯機の持ち味をよく検討もせずに購入した私が甘かったのです。
この洗濯機開発話を業者さんに聞いた時、これって思考がマスクやワクチンと同じだなと思ったのです。
自分が罹って誰かに移さない(迷惑をかけない)ために、先回りしてマスクをしてワクチンを打つ。
今のワクチン接種とマスク社会は、良心に訴えかけて行われているような気がしてならないのです。
ワクチンの出発は、感染症にかからないように、だったはずです。
けれども、打ってもかかることが当たり前になった昨今、ワクチンの目的は「重篤化を防ぐため」と「他の人にうつさないため」に変わってきました。
マスクも同様で、私の住む自治体の図書館には、「自分のために、みんなのためにマスクをしよう」という標語が掲げられています。
いつから病気や感染症にかかってはいけないことになってしまったのでしょうか?
確かに、熱も咳もくしゃみも鼻水も、快適な症状ではありません。
でも、健康であれば、その症状は一時的なものでやがて治っていくことを私たちは知っています。
特に子供においては、日常の中でたくさんの菌やウイルスに晒され、体がそれを学習することで病気にならない健康な体が作られていくことが常識だったはずです。
子どもの頃、私は定期的に仮病を使って学校を休んでいました。
今の子は、仮病すら迂闊に使う事ができません。
伝染ったって伝染されたっていいと思うのです。
なぜなら、それが感染症なのですから。
過剰な気遣い、もうやめましょう。