「症状はありがたい」という考え方とその実践

私がホメオパシーを学んだCHhomで教科書として使われている『慢性病論』を再読しています。これは、ホメオパシーの創始者、サミュエル・ハーネマンが書いた本です。

本の中でハーネマンは、皮膚湿疹について次のように述べています。

「これらの症状は、体そのものにおける恐ろしい内的な病気の存在を知らせるものに過ぎない。つまり、内的な病気を和らげ、その代わりを果たす外部に現れた局所的な症状に他ならない。」

皮膚に症状が出ると、見た目にもよくわかるし、さらにそれが痛いとか痒いとかいうことになれば、何とかしてきれいにしたいと思うのが当たり前です。
でもそれをやってしまうと、たとえ表面的に肌がきれいになったとしても、体の内側にある問題は何も解決しないどころか、体の中の症状の出所がなくなっちゃうから困ったことになりますよ、ということです。

実際に慢性病論には、序上記の記述の後に、皮膚湿疹を止めてしまった後に起こる様々な症状が、これでもかというほど挙げられています。

ホメオパシーは、この考え方に基づいてレメディーの選択を行います。
それは、皮膚症状だけでなく、他の感染症や慢性症状についても同じです。

どのようなものであっても、出てきた症状は抑圧してはいけないのです。
例えば、イボやタコ。これらも用事があって出てきているものです。用事が残っている限り、いくら物理的に取り除いたとしても再び出てきてしまいますが、用事がなくなればなくなります。
熱には発熱しなければいけない理由があるし、くしゃみ鼻水も出なくてはいけない理由があるのです。そして同じように、理由がなくなれば去っていくのです。

風邪をひいたら薬を飲むもの。熱が出たら下げるもの。ここも少し見直してみましょう。
些細な風邪や熱であれば、熱いお風呂に入ってしっかり温まり、たくさん眠ればすぐに良くなります。しかも、そうやって乗り越えた方が、薬を飲んで直すよりも、病み上がりがすっきりすること間違いなしです。

もちろんその時に、ホメオパシーのレメディーを使ってみることもお勧めです。
どんな症状にどのレメディーが合うのかは、検索でも出てきますので活用してみてください。

湿疹をはじめとした皮膚症状については、ホメオパシーの得意分野です。
簡単なものはセルフケアできることもありますが、長く出続けているものや薬を使ってきた経緯がある場合は、ホメオパスにご相談いただくことをお勧めします。

ちなみに乳児湿疹については、以前も書いたように、赤ちゃんの生命力を信じて余計なことを何もしなければ、ホメオパシーに頼らずとも必ずきれいになります。

症状に対する目線を変え、自分の治る力を信じてみる、から始めてみませんか?

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