転ばぬ先の杖とは?

ネットで検索した故事ことわざ事典によると、「失敗しないように、万が一に備えて予め十分な備えをしておくことの例え」ということだそうです。

これを健康に置き換えた場合の具体例について考えた時、具体的にどうするかと言うと、
①早寝早起き。
②バランスの取れた食事を意識する。
③毎日軽い運動を心がける。
あたりが基本になるかなと思います。
あとは、私は、心と体は深いつながりがあるので、心を健やかに保つことも大切だと思っています。

程度の差はあれ、これらがうまくいっていれば、日々健康に過ごせると思いますし、仮に怪我や病気があったとしても、それなりに治っていくと思うのです。

ところが、世の中には様々な情報があり、日本人の二人に一人が癌になるから癌の備えを〜とか、病気になって重症化してしまわないように予防的処置を〜とか、保険屋さんのような文言を至る所で見聞きします。

それはそれで一理あると思います。
確かに、非日常的な問題が起こって、そこに金銭的な問題が絡んでくるような事があったとすれば、予め保険に入っていてよかったなーと言うことになると思います。
当然です。

でも、それって、病気になることを前提としていませんか?と思うのです。

例えば、娘の出産の時の話です。
私が助産院で出産したい旨を夫に伝えた時、夫は当初、「何かあったらどうするの?」と私の考えに反対しました。
私は、そもそも出産前まで手厚い妊婦検診が受けられるようになっているのだから、ほとんどの問題は事前に発覚するだろうし、仮に出産中にトラブルがあったとしても、救急搬送先も決まっている。だったら、自分が望む形で出産できることを前提に、助産院を選択したいと考えていました。
ので、「何かって何?」と夫に聞き返してしまったのです。
そこで夫も、考え直し、助産院での出産を了承してくれたという出来事がありました。

また、例えば医療保険。
確かに、病気になってしまったら大変です。でも、全ての病気には原因があるのです。ある日突然、偶然病気になってしまう訳ではないのです。
だからまずやるべきは、そうなった時のための備えではなく、そうならないために生活を見直す事だと思うのです。
上にも書いた通り、体と心がある程度整っていれば、たまにバランスを崩して病気や怪我があったとしても、それは短期間で治癒していくと思うのです。

ホメオパシーを通して人間の体や心について学べば学ぶほど、人間も動物もそれを取り巻く環境も、全ては完璧に作られていると感じます。

備えが不要とは言いません。
でも、その前提について、少し考えてもらえたらいいなーと思う、今日この頃です。


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