今更コロナになりました。 【3日目】

3日目
コロナ陽性中。

変わり映えの無い日々が続くけれどまだ3日目。
めちゃくちゃ寒い日ばかりで暖房のない私の部屋では
たった一個の湯たんぽを入れた布団にくるまって
ひたすら療養生活の日々。

(しかもこの湯たんぽを充電している時、
オットが電気ポットのお湯を沸かすと
必ずブレーカーが落ちる。)

吹き荒ぶ風の音が日本海のように寒さを増長させる・・・
寂しい・・・

本格的に嗅覚と味覚が消えていき
たったひとつの食べるという楽しみさえもが奪われてしまった。

今日の晩御飯はコンビニの塩おにぎり。
具が入っていてもどうせ味がしないから
オットに指定して買ってきてもらった。
これとあったかいワンタンスープでも食べよう・・
と思っていたら、オットが居間におにぎりを置いた。

・・・黙食すれば、そろそろ一緒に食べても平気かな。
そう思ったのが間違いだった。

療養中の楽しみは、1日1時間のドラマ鑑賞。
我々は今、山岡久乃や宇津井健扮する、
糸、平、友、寛の四兄弟を取り巻く人間模様を描いた「心」というドラマに
ハマっているのだ。

隣り合わせに座り、お互いにマスクをして感想は少なめに前を向いたまま
このドラマを見てほっこりすると
なんというかHPが半分くらいには回復する。

黙食しながらのんびり「心」を見て・・・
と思っていたのだが、ワンタンスープの熱さと味のしないしょっぱさが
直接喉を刺激して
次の瞬間無意識に私はゴホゴホと咳をした。

「!」

5秒くらい経ってから慌ててマスクをつけ、我に帰る私。

「ウイルスがっ!飛散したっ!」

窓を開けて換気をし、塩おにぎりとワンタンスープの残りを手にして
自分の部屋に戻って激しく後悔した。

ここまで頑張ってきたのに、これでオットにうつってしまったら
今までの寂しさも全て水の泡だ。
油断するんじゃなかった・・・・
やっぱりごはんは別々に食べよう。

冷めたスープと味のしないただの白飯を口にしながら
オットがウイルスを吸っていないことを祈った。