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メシアン(第2旋法)

メシアン第2旋法は、パターン化された音階です。

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音階は、半、全、半、全、半、全、半、全の音高を持ったスケールです。
特徴としては、音階の中に、ディミニッシュトーンを含んでいるので、それにちなんだ特徴を持っています。

ピアノの鍵盤で表すと次のようになります。

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Cdimの和音であれば、(ド、ミ♭、ファ#、ラ、ド)に対して、半音上の音が加味されている状態です。
スケール内の音の使われ方によっては、ハ長調や、♭2つの変ロ長調(ト短調)、#2つのニ長調(ロ短調)の特色を持っているので、次のどの調に転調してもおかしくない、雰囲気を醸し出しています。

ピエール・サンカンという、フランスのピアニストが作曲した、”フルートとピアノのためのソナチネ(1946年)”にも、その音階が使われており、不思議な雰囲気を醸して出していて、今何調なのか混乱させ浮遊感が漂うような作りをされています。

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実際にフルートの旋律を吹いていても、どこへ向かっていくのかわからない感じで、昔ながらのトニックドミナントの音楽ではなく、印象派の作曲家のパレットに何気なく吸い込まれることなく、理解していくことが求められていきそうです。

実際、ドビュッシーやラベルあたりから、19世紀までの和声では解決できない和声の疑問も、メシアンが分析してくれたおかげで、こうして疑問を払しょくすることができていきそうです。

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音楽言語の技法(オリヴィエ・メシアン)

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