#7 地を這うようなストイックさが地力をつくる
さて、週末です。まだまだ暑い日が続いていますが、もう10月です。ここから一気に秋めいてくるといいのですが・・・
(名ばかりですが)一応、外資系企業に勤めているので10月が新年度の始まりです。今期一年をどう過ごしていくかを改まって考える時間が多いのですが、今日は地を這うようなストイックさの話を。
職場柄、多様な人たちとコミュニケーションをとることが多いのですが、最近考えることが多いことの一つがこの「地を這うようなストイックさ」です。
間違っても、僕は精神論信者ではありません。何でも「失敗しないとできるようにならない、行動あるのみ!」というのでは、時間がいくらあっても足りないし、失敗しないとできるようにならないから恐れずやってみて!そこから何かを学べ!って人に向かって言うのは、無神経な価値観の押し付けにしか聞こえません。(正直、そんな説得力のないことを平気で口にできる人の了見がしれません)
でも、一方で考えるばっかりで頭でっかちになり現実や結果を変えるための行動をいつまでも取れないのでは、そこから先にある学びをいつまでも得られず、前に進めなくなってしまいます。
つまり、一度隅まで考えて、行って帰ってきたら、今考えうる最も合理的な考え方とやり方で行動し、そこで得られた結果から学びを得て次の行動をチューニングしていく、この論理の積み上げではいけない「跳躍」が必要なタイミングが必ずくるのです。(伝わってますか?笑 つまり、ある程度のところまで考えたら、あとはやってみないとわからないタイミングが必ずきて、そこで得られた結果や学びが、論理的積み重ねではいけない跳躍を生むということ。)
で、ここからが本題。その行動をするときにやはり必要なのが「地を這うようなストイックさ」。ここでいうストイックさとは、簡単に言い換えれば妥協と言い訳を捨てて「覚悟」を持ってまずはやりきってみること。このタイミングでは、脇目も振らずに直向きに(はい、きました。直向きさとは「自分にできることを、手を抜かないでやり切ること」を指すのでした)、まずは徹底的にやってみること、が大切なのです。ここで、手を抜いたり言い訳が先に出てしまうと、その結果から得られる学びも半減。結局、何が良くて何が足りないのかもわからなくなってしまう原因になります。要するに、意図を持って戦略的にこの「地を這うようなストイックさで行動する(経験する)」時間を持つことが、非論理的な跳躍を生み出すためには不可欠なんじゃないかなーなんて思ったのです。
これは年齢などによらず、やはり筋がいい?というのか考える力のある人ほどこれを理性的に理解して行動にまで起こせるような気がします。(自分本位でしか考えられない視野の狭さだと行動を変えられない人でもダメだし、言われるがまま行動することが当たり前になっている盲目的な人でもダメ)
そして、この「地を這うようなストイックさ」が育むものは何か。それは、「地力」つまり答えのない問い(適応課題なんて言ったりします)に向き合う時に自分の頭で考え、胆力を持って向き合い、勇気を持って行動を変えていく力を育む源泉になるものだと思います。
変化の大きい世界だからこそ、どこに行っても何をしていても自分を支え、自信になるこの「地力」を自分の行動から育んでいきたいものですね。
未来と希望が見えていれば、辛い現実にもタックルできちゃうのが人間だよね。
UK
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