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日記「余白と空白②」

ここ数日は台風の影響で移ろう季節の星座を楽しむことができない。朝の月はどのくらい欠けたのだろう。夕方を過ぎると昨日の蒸し暑さは台風が連れていったのか肌寒い。気づけば9月もとっくに半分を超えている。秋雨の季節。

紙魚(シミ)という紙を食べる虫がいるらしい。古い本やダンボールを好んで食べるとか。たまに文字よりも小さな小さな虫が本の間にいることがあるがあれが紙魚だろうか。大抵はぷちゅっと潰してしまう。

原稿用紙に余白があり空白を文字で埋めて一篇の詩を完成させるように、人の心や生き方にも必要な余白と埋めなければならない空白がある。
空白=心の隙間とでも言い換えようか。例えば考えれば考えるほど文字は消え空白が増えて隙間が広がってゆくのは、反比例していて不思議なもの。人にはそれぞれ色んな隙間があるもんだなぁとしみじみ思う今日この頃。人の心の中にも紙魚がいるのだ。そして余白を輝かせる為に空白を埋める事に必至になっている。なんの為に? 何かを完成させる為に? 完成された人生って何?  完成された生き方って何?

むず~い!むずむずむず~い!

そうゆうものが私の書く詩の根本なのであろう。難しく考えることはない。そうゆう事なのだ。

とりあえず台風は過ぎたらしい。
外は傘を開くか閉じるか迷うくらいの小雨。

#日記

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