【テラレイド】DLC『藍の円盤』によるソロレイドポケモンの変化
どうも。レイド勢の杉浦です。
先日、ポケモンSVのDLC後編『藍の円盤』配信によるソロレイドの新しいキャラランクをX(旧Twitter)に投稿しました。
この記事ではキャラランクについて解説していきますが、前回と同様に今更テツノカイナやハラバリーの解説をしたところで、その強さはもはや新しく語ることなどないくらいに周知の事実であるため割愛します。
今回は、前回の『碧の仮面』のときと同じくDLCによって影響のあったポケモンに絞って解説していきます。
ちなみにキャラランクの評価基準は、Sは目立ったデメリットがない最強ポケモン、Aは多少の不満点はあるもののいたら活躍する強ポケ、Bは可もなく不可もなく無難に戦えるポケモン、Cは役割がピンポイントではあるが戦えるポケモン、ランク外は使いこなせなかったポケモン、ということにしています。
・コバルオン
新たに追加したランクSポケモン。最強の一致鉄壁ボディプレス使い。鉄壁ボディプレス戦法といえばアーマーガアが有名ですが、しかしながらアーマーガアではボディプレスをタイプ一致で打つことができません。そしてテラレイドバトルにおいては相手がバリアを張った状態だと、一致テラスタルだとおよそ7割程度のダメージが入りますが、一方で不一致テラスタルだと3割4割程度しかダメージが入りません。あとアーマーガアは物理受けのイメージがありますけど数値だけでみると意外と防御がそこまで高くない(HPは高い)ので、実のところアーマーガアのボディプレスはあまり威力が高くありません。
では一致ボディプレスが使え防御実数値が高いポケモンとなると、これまではブリガロンやジャラランガとかになってしまいます。この二体はボディプレス戦法でも充分戦えますが、しかし元々のタイプの弱点が多く、レイドにおいて相手のテラスタイプと元タイプの嚙み合わせによっては戦うことができなくなってしまいます。
そこにきてのコバルオンは鋼格闘と優れたタイプ耐性。とくに格闘の弱点をすべて鋼タイプで打ち消せる複合タイプのため、実質鋼単タイプでありながらタイプ一致でボディプレス戦法が可能です。このタイプ耐性はテラレイドバトルでは便利で、テラス先である格闘が不利であればテラスタルせずにそのまま元タイプのままゴリ押しすることが可能。逆に鋼の耐性が足を引っ張っているなら早々にテラスタルをして耐性を変えてしまえばいい。基本的に一致テラスタルが前提のテラレイドバトルにおいて、テラスタルでここまで耐性を変えられるポケモンはいません。
というか相手が物理型であれば、たとえ弱点を突かれても鉄壁による要塞化で難なく受けきってしまえる化け物です。特殊面でも数値としては低くはないため、努力値調整をBD振りにすれば鉄壁ボディプレス戦法でありながら特殊相手でも充分戦えてしまいます。実際にコバルオンを育成してからコバルオンが倒されたことが一度もありませんでした。テラレイドバトルでは倒されないことも重要のため、高耐久で高火力を出せるポケモンは強いです。文句なしのSランク。
・ジャローダ
ポケモン対戦において特性天邪鬼&リーフストーム戦法が有名ですが、テラレイドバトルでも強い。元々この戦法は初期から内定していたラランテスが可能でした。ジャローダとラランテスを比べても火力も耐久もほぼ同じで、技も相手の特性書き換え(ジャローダは胃液、ラランテスは悩みの種)などテラレイドバトルに欲しい技を両者揃っているため、正直に言えばどちらを使っても大差はないです。
ただジャローダは素の素早さが高い一方ラランテスは遅いポケモンのため、ジャローダの方が上から動ける範囲が広いです。とはいえそもそも相手が鈍足系のポケモンであればラランテスでも先制できるので、そうなると本当にどちらでもいいです。
一応優劣をつけるとしたら素早さの差でジャローダの方が優れていますが、とはいえSV初期から内定していてもうすでにレイド用ラランテスを育成しているのであれば、改めてジャローダを育成しなくてもいいです。
ちなみにですがリーフストームのPPが少なく命中も安定しないため、動き方としてはあくまでリーフストームはバフ技として割り切り、メインはギガドレインやエナジーボールで攻撃した方がいいです。
・ラランテス
SVにおいては元祖天邪鬼リーフストーム使い。これまではAランクでしたが、DLC『藍の円盤』にてジャローダが解禁されたことにより、素早さの差でジャローダの下位互換となってしまったためBランクに降格。とはいえ性能の差は僅差なので実質Aランクのまま。
ラランテスについての解説はジャローダの項目でしてしまったため、ここでは特性天邪鬼&ステラテラバーストについて解説。テラレイドバトルではテラスタルするのに最低でも3回攻撃をしなければなりませんが、3回攻撃するならリーフストームを3回撃って特攻を最大まで上げて草技で攻撃すればよく、わざわざステラテラバーストを撃つ必要性がないです。あとステラは扱いとしては不一致テラスタルのようなので、相手がバリアを張ってくると思っている以上に火力が出なくなる点など、ステラテラスタルはテラレイドバトルでは正直微妙なテラスタルであります。
・ガオガエン
悪物理アタッカーで最大火力を出せるポケモン。これまでの悪物理アタッカーだとドドゲザンが剣の舞ドゲザン、パオジアンの剣の舞噛み砕く、あとは悪ウーラオスの剣の舞暗黒強打くらいでした。しかしガオガエン解禁により、剣の舞からつけ上がるを打つことが可能になりました。剣の舞を最大まで積んでからのつけ上がるは威力140とどの悪技よりも高火力。しかも余裕があればビルドアップで防御も上げられるので、そうなると威力260まで上がる。そこまで上げれば大抵のレイドポケモンをワンパンできます(ただし机上論)。
あとバークアウトを習得するので特殊耐久も補強することができ、物理面も鬼火を覚えることから耐久力も申し分ないです。補助技も挑発などもあり、レイドにおいて意外と器用に立ち回れるポケモンです。
ちなみにですがつけ上がる型だとザングースが既にいますが、ただザングースは特性毒暴走で腹太鼓をする関係で長期戦ができません。ザングースはゴーストのハピナスレイドやハロウィンのムウマージレイドなどのイベントレイド周回用で、ガオガエンは普段の星6レイド用の使い分けになります。
・ネクロズマ
鋼物理アタッカー。これまでの鋼物理アタッカーだと剣の舞をしてからアイアンヘッドを打つのが精々で、無難に戦えるけどイマイチパッとしないポケモンが多かったです。鋼なら特殊になるもののサーフゴーで戦った方がマシでした。
ネクロズマは鋼高威力技のメテオドライブを使え、また禁止伝説の優れた数値を持っているため、鋼物理アタッカーとしては一番安定するポケモンとなりました。ちなみにですがソルガレオは剣の舞を覚えません。
・カイオーガ
テラレイドにおけるカイオーガは正直微妙。積み技が瞑想くらいで、積んでいる間に雨ターンが切れ被弾もするから潮吹きも撃てないなど、禁止伝説の数値はあれど使い勝手は最悪でした。
ただDLC『藍の円盤』ではBP集めとしてブルレクがあり、ブルレクの内容にレイドバトルが含まれていることもあって、カイオーガの需要が高まりました。実際にC特化眼鏡雨潮吹きで星4程度までであればワンパン可能。さすがに星5は無理ですが、レイドの高速周回としては安定しています。とはいえ活躍の機会が限定的のためランクはC。
・カラマネロ
当初はステラテラスタルを有効活用できるポケモンとして注目していました。が、そもそもテラレイドバトルにおいてステラテラスタルが強くないことがわかってきてから評価が落ちました。とくにカラマネロに関してはステラテラバーストで全タイプに抜群を取ることができるとはいえ、すぐにテラスタルできないテラレイドにおいてテラスタルするまでに打つ技がないのが致命的でした。精々タイプ不一致で馬鹿力を打つくらい。
ただカラマネロ自体は面白い性能をしていて、スキルスワップを習得することにより特性天邪鬼を相手に渡すことができるところ。この天邪鬼&スキルスワップが刺さる相手というのがレイドの中でも最高難易度を誇る星6サーナイトレイドである。サーナイトはNPCのターンも使って瞑想を積むためいつの間にか特攻特防が最大まで上がってしまい手が付けられなくなります。しかしスキルスワップで特性天邪鬼を渡してしまえば、あとはサーナイト自身が勝手に能力を下げてくれる。なんならサーナイトの特性がトレースであれば天邪鬼をトレースさせればスキルスワップをする必要もなくなります。特攻だけではなく特防も下がっていくのでこちらが火力補強などをしなくても不一致テラバースト(ステラ以外)を撃っているだけで勝ててしまえるのは大きいですね。
カラマネロ自体は正直パッとしないですが、強力な積みポケモン相手に勝ち筋が作れる点は評価。とはいえ活躍機会が限定的のためランクとしてはC。
・後記
といった感じでDLC『藍の円盤』によるソロレイドポケモンのキャラランクの解説をしてきました。まだまだ考察不足で開拓ができていないポケモンもいるかもしれませんが、ひとまずこういった評価に落ち着きました。
『藍の円盤』で一番残念だったのは何と言ってもテラパゴス。テラスタルしてテラクラスターを連打しているだけで強いと考えましたけど、テラパゴスはアシッドボムを覚えず、積み技も瞑想くらいしかないため、火力の補強に難があって不採用となりました。いやテラパゴス全タイプの技を習得する設定で毒タイプも毒々を覚えるけど、毒々いらないのでアシッドボムを覚えてほしかったです……。
SVでまた新しく追加コンテンツがない限り現状の評価で結論ですが、しかしながら最強レイドやイベントレイド開催により全く新しい型が開拓されることもあるため、「このレイドはこのポケモンしか攻略不可能だぜ!」みたいなレイドの開催を期待したいです。
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