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「文章表現に迷ったときは白紙に書くといい」と知った2022年

2022年は個人的に引越し(子どもの保育園転園)、noteへの転職、脚本教室の変更…と、変化に目まぐるしかった1年。自分にとっては伝説となりそうな1年を書き記さないともったいない。と思っていたら、アドベントカレンダーの人員募集が…!今年感じたことの一部を綴ってみようと思う。

※ この記事はnoteのみんな Advent Calendar 2022の9日目の記事です。

2022年6月〜noteに入社

新卒1年目からずーっと働いていた会社を卒業して、6月にnoteにJoin。前職は人間関係に恵まれていたし、制度という制度はほとんど完備されていた。何不自由ない環境から抜け出すことは勇気が必要だったが、この一歩はわたしにとっては本当に意味のあるものだった。

インハウスエディターのわたしは、入社してから、note メンバーシップ(※)関連のヘルプページの修正や告知記事、イベントレポート、カルチャーブック、ホワイトペーパーなど、さまざまなドキュメントの執筆や編集に携わった。

※月額制のサブスクリプション方式でファンや仲間から支援をうけられるnoteの機能

前職でも求人原稿やチラシ、ポスターの編集などをしていたが、すべて求人関連の制作物。求人は求職者に応募をしてもらうことが第一ミッションというわかりやすい目標があり、非常に効果測定がしやすかった。

一方でnoteに入社して携わったものは、採用広報やカルチャーの浸透という数値化しづらい分野にアプローチするドキュメントだ。こういったものを含めて、直接反応が目に見えないものが多い。また効果が遅れてやってくるものも多い。もちろん記事のPV数や読了率はわかるが、すぐに良し悪しを判断するのではなく、長期スパンで記事を熟成させていく。そんなイメージだった。そんな前職との違いをたのしみながら進行フローなどを覚えて、ひたすら1本1本に向き合う毎日だった。
今後の課題はこの効果測定をどうするか、ということ。定性・定量面の反響バランスを考慮しながら、PDCAを回していく土台を整えていきたい。

だれかが書いたドキュメントを編集するとき

入社からまもなく、わたしはあることに気付いた。それは他者が書いたドキュメントを確認するとき。絶対的な間違いではないけれど、少々気になる文章表現に対して、わたしが代案を入れきれてなかったということだ。些細な部分にも、いかに提案を入れられるか? どう提案ができるか? が、仕事なのに「それじゃいかん」と思い直して、それから細かく提案を入れるスタイルに切り替えた。しかし思い切ってコメントを入れると、意外とみんなも同じ箇所が気になっていたということがわかる。今後も絶妙な違和感にも気付いて、提案していきたいと思う。※完全に蛇足だが、新卒1年目のときに習ったハインリッヒの法則(1:29:300の法則)を思い出した。

文章表現に迷ったとき

わかりづらい文章に出会ったとき。修正したほうがいいとは思うが、どう提案するのがベストなのだろうか? もちろん元の文章を参考にして、編集することは時短になるし、1グレードアップした文章になることが多い。

だが最近思うのは、まっさらな状態にしてイチから文章を考えると、予想もしない文章に出会えることがあるということだ。最近わたしが行き詰まったときは、まっしろなドキュメントを開いて、同じニュアンスで人にどう伝えるか? を羅列していく。友達に伝えるとき、親に伝えるとき、近所の人に伝えるとき、おそらく同じことを伝えるにしても、人は自然に言い回しを変えている。そんな要領でフランクに書いていると、意外と突破口が見えてくる。でもそれは、元の文があるからできることであり、最初からその領域に達した文が書けるかというとそうでもない。やっぱりベースを書いてくれた人が、いちばん強い。

これはnote内での仕事だけでなく、脚本や企画書を作るときにも非常に役立った。特にこのセリフが気に食わないなぁと思うとき。元からあるセリフを、すべてデリートして、もう一回キャラクターたちに会話をしてもらう。すると、全然ちがった印象の会話になることがある。何かをベースにするのは時短になることが多いが、迷って決まらないときは、一か八かで白紙に戻す手法が使えると知った。

お世話になった本

noteに入社してから、いろんな方に勧めていただいた本をたくさん購入した。とくに業務に役立った本を3冊をご紹介して終わろうと思う。

■ヘルプサイトを作成する上で学びになった本 
ヘルプページを修正するにあたって読み込んだ本。テクニカルライティングのみならず、ライティング全般に当てはまるようなお話も多くて、業務に役立った。

■UXライティングを学ぶために購入した本 
UXライティングはもっと勉強していきたいと思って購入。この本がまさにUXを意識して作られており、非常に読みやすかった。


来年末、わたしがこの記事を読み返したときに「恥ずかしい」と思えたら、それは成長の証。パワーアップするぞ!

おしまい

大好物のパイナップルの詰め合わせを 食べて幸せに浸りたい。